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梅田

梅田の地下。何にもなくて一瞬、どこだっけと思ってしまう。左のほうに阪神の梅田駅の入り口があって、あー、そうだ。地下鉄御堂筋線の一番南出口から上がったらカレーの匂いがしてた、あのあたりだと思い出す。ちょっとほっとする。

ここには写ってないけど「地下道を新しくつくりなおしています」と書いた看板が右のほうにある。あっちこっちがこんな感じだ。万博にあわせての工事か。

そして、ずいぶん行ってなかった東梅田のほうに行ってみたら、やまたけのビルが高層ビルの、文字通り谷間にちょこんと立っていた。以前はあった壁面の牛の絵がなくなっていた。
がんばれよー、と言いたくなった。

映画観てきた

昨日は「カムイのうた」を観てきた。日本映画があまり好きじゃないと日頃言ってる私だが、これはよかった。テーマがはっきりしていて直球である。セリフも強い。映像も美しい。企画・撮影に東川町(旭川から近い、美瑛町と接する町。「写真の町」がキャッチコピーになっているらしい)が関わっているということで、まさに「大自然」というワードが自然に浮かび上がる壮大で思わずひれ伏したくなる風景が随所に挿入される。音楽も効果的で見ていて飽きない、というか映像によって語られる部分が大きいと感じた。

主人公は映画では「北里テル」となっているが、もちろん知里幸恵がモデルである。
去年、新版が出た「アイヌ神謡集」もこれを機会に読んでみた。もともと民話とか説話が好きだけど、いままで読まずにきた。反省。大事な一冊になりそうだ。

映画では島田歌穂がユーカラを歌っていて、さすがにうまいなと思う。でも、もっと素朴な味わいで、単調にみえてどんどんその世界にひきこまれるような、こういうのも素敵(下のリンク)。子守唄ですね。なんとなくじーん、とくるのは子守唄を歌ってもらった自分の幼い時(覚えてないけど)を思うからだろうか。時々、夜中に聴いたりしているのです。

うちの子たちが・・・

世の中おもしろいことはあるもので、私がむかし発行していた個人誌「郵送小説」、その後継誌「みっどないと」が今、東京の三康図書館というところに展示されている。

はあ? どういうこと? って思いますよね。さんこうとしょかん。東京の図書館。はあ。そこに・・・なんで? 意味わからんねんけど、と。

三康図書館は「一般公開している私立図書館で、戦前に発行された資料を多く所蔵していることに特徴がありますが、なかには戦後発行の出版物もありまして、そのひとつが文芸同人誌コレクション」なのだそうです(担当のSさんのメールを引用させていただきました)。
そのコレクションの中に「郵送小説」「みっどないと」も含まれていたそうなんです。

同館ではコレクションから定期的に資料を紹介しているそうで、次回、2月5日から3月29日の展示には「郵送小説」「みっどないと」を紹介したいのでチラシに画像を使用したいのですが・・・という内容のメールが先月末に届いたのであった。

かなりびっくりしたけど、もちろんオッケーいたしました。それからじわじわと楽しい気分がわいてきた。おもしろい。新年からおもしろすぎる! 

そして昨日、展示風景を撮った写真がSさんから送られてきた。三康図書館のサイトにも案内が出てる。ひゃー、ほんとだ。
とてもかっこよく展示されて、うちの子たちがすごく立派に見える! みんな喜んでる。いや、何も言わないし、しっぽを振ってるわけもないが私にはわかるさ。だって、この子たちの産みの親だもん!

あ、写真はSさんから送られてきたのをそのまま使ったけど、よかったかな? いいですよね? すいません、あの、三康図書館の宣伝しておきますので。

みなさん、三康図書館にぜひ足をお運びください。すばらしい図書館ですよ! 東京に行ったら絶対行くべし! そして、閲覧室に行って「郵送小説」と「みっどないと」を見てください・・・・いや、それ自分の宣伝やん。ばれたか。

三康図書館
https://sanko-bunka-kenkyujo.or.jp

記録的な大雪とか米原〜関ヶ原あたりで立ち往生とかのニュースをネットやテレビで見ていて、おお、そうだ!と思って行ってきた。雪を見に。要するに米原までいけばいいわけじゃないか。

それで大阪駅から新快速に乗ってみたが、京都、山科・・・と進んでも雪の気配がない。大津でちょっとだけ雪が見えた。でも、こんな調子でだいじょうぶかな、雪、ちゃんとあるかなと心配になるレベル。
しかし、近江八幡のあたりからがぜん雪だらけになって、彦根は真っ白、米原も余裕で雪の中だった。やった。

着いたときはお昼過ぎ。
ネットで調べたところでは、駅のすぐそばに駅弁の井筒屋のビルがあって、イートインもありとのこと。駅にも大きな広告があって「西口すぐ」となってる。よっしゃ。
でも全然「すぐ」じゃなかった。

雪がところどころぐちゃぐちゃになってるロータリーをよいしょ、よいしょと歩き、途中真正面からものすごい勢いで雪が降ってきたりして、(すぐ止んだけど)、やっと到着したら閉まってた。私のほかにも何人か、途方に暮れて立ってる人がいた。
見渡すかぎりほかに何もなかったので結局、駅のコンビニで買ったサンドイッチを待合室で食べた。いいんだ。雪、見られたし。

帰りも近江八幡を過ぎたあたりから急速に雪が少なくなってどんどんふつうの景色になっていく。
山科に着いた頃は、あの雪は現実だったのだろうか、夢でもみていたのではないだろうかという気になった。

米原駅前ロータリー(ガラス越しなので映り込みありますが)

向こうに見えるは井筒屋だ。

大みそかだ

大みそかだ。今年は後半、ばたばたしてしまって(「ばたばた」と言う言葉を使いすぎだ、私。要するに言い訳が多い)、何もできなかった。

何より、今年はろくに本を読まなかった。「文字」はたくさん読んだが、本をろくに読んでいない。もともと読書家というわけではないけど、それでも以前はもっと読んでた。いかん。
二、三日前からそれを取り戻すかのように小説を読んでいるが手遅れ感。いや、読まないよりましだろう。

でも、小説はいいな・・・と、読んでいてしみじみ思う。

ネットで日々、生まれては消える新語の波に体をゆだねるのもおもしろい。なるほど! こんな言葉よく考えたな!と拍手したくなったり、吹き出したり。
でも、”上質な文学”(←いや、わかってるんかい!とつっこまれそうだ)にふれると、思わず背筋が伸びる思いがする。言葉の力ってなんてすばらしいんだ。奥行きの深さ。へらへら言ってる場合じゃない、私も勉強しなくちゃ、と殊勝な気持ちになる。
で、気分転換にとまたネットを見ると変なことが書いてあって「がはは」と笑ったり「なんでやねん!」とつっこんでみたり「よくそんなこと考えたな!」と感心したり・・・あかんやん。またそっちいってるやん。

まあそんなこんなで、大変な時代だなと思うわけです。大みそかです。

うちの近所の団地の建替工事は新たなフェーズに入っております。写真には写ってないかけど、右手にはすでに新しくできた高層住宅(先行工区のうちの半分)があるんだけど、いよいよ隣接区域(先行工区のうちの残り半分)も既存の建物の解体工事が始まっている。そして新しい高層住宅の建設が始まるわけです。

駅前の商業施設の建替は前に書いたように計画が「凍結」されてるんですが、最近、一部通行できるようになったり、さらにちょっと整備してるみたい。「凍結」が長引きそうだから、そのままにしておくわけにはいかない、当座の処置ということでしょうか・・・。

あひるちゃん

相変わらずばたばたしていて、何から伝えればいいのか〜♩、と、つい歌いたくなるくらい更新が間遠になっております。別にだれも気にしてないと思いますが。

日曜日(17日)、中之島に行ってきました。「大阪市中央公会堂クリスマス展」というイラスト展があったので。誘ってくれたKaさんと一緒に。あたりまえですが、やはりプロのイラストレーターは違うなあ、うまいもんだなと私なんかは感心するばかりでした。

公会堂のまわりはキッチンカーやテントが並び、おいしい食べ物や飲み物のにおいが漂ってました。風がビュービュー吹く寒い日で、私たちもホットワインを買って飲むと、ほんの少し寒さがやわらいだような。


ちょうど「ほたるまち」にあひるちゃん(ラバーダック)がいるとのことなので、京阪で移動。中之島駅を出たら、橋の向こうにあひるちゃんの頭がぽっこり見えていました。いつ見てもかわいいな。

カラフルな放水も15分おきに行われていましたが、あひるちゃんは特に関心がないようで、表情を変えません(変えたらこわいわ)。
それより、寒かったので、あひるちゃんも寒そう。ダウンコートを着せてあげたいくらいでしたが、あひるにダウンコートは共食い、いえ、共・・・何でしょう。だれか知りませんか。

写真を撮ったあと、また公会堂のところに戻ると、いい塩梅に暗くなって、プロジェクションマッピングが映えておりました。

しかし、なんですね。
プロジェクションマッピングなんかなくても中央公会堂はもともとキュートで愛らしい建物なんですがね。それを飾り立てるのはあひるにダウンコートを着せるようなものではないでしょうか。やたら派手派手しいデザインですが、それを着せられる公会堂本人の意見は聞いた上でのことでしょうか。たいへん気になりました。

紅葉いろいろ

↑島倉千代子かい、と突っ込みたくなるタイトル(笑)。

おととい、ひさしぶりに近くの公園に行った。朝は割としっかり雨が降ってたらしく(私は寝てた)、そのせいもあってか落ち葉がいっぱいだ。

で、こんな風景を見ると思い出す。

これとそっくりな帯を母がしていた。もちろん、外来種のアメリカフウではなく、ふつうの楓をデザインしたものだったろうと思うけど、もみじのバックの色といい、そっくりなのだ。きょうだいにメールすると妹たちも覚えていたようだ。
母は、ふだんに着物を着るのは冬だけで、そのうち冬でも着なくなったけど、あまりたくさん着物や帯を持っていなかったと思う。母の帯といえばこの柄。そして着物といえば紺地にあっさりと白(たぶん)で竹の模様が配された着物。あと、だれかに譲ってもらったと聞いたピンク系の地に模様の入った着物。それくらいしか覚えていない。
冬に着物を着て割烹着を着た母は私の目から見てもなかなかのものだった。いつも着物着ていてほしかったな。

この写真を撮ったあと、歩いていると何やら赤い草が見えた。

近づくと

あー、これ、前にも見たことあったっけ。でも、こんなにびっしりと、ひとかたまりに・・・すごいな。何なんだろう、この、赤い草・・・。

と思ってSNSに書いたら、あっさり「チガヤ」だと教えてもらった。

え、チガヤ?!
あの、ふさふさの銀色の穂が風に揺れるチガヤ? ええっ?

調べたらそうだった。チガヤの写真は何度か撮ったことがあるが、そうか、チガヤはこんなにみごとに紅葉するんだ! 知らなかった。ていうか、あのふさふさとこの紅葉が結びついてなかった。

いや、それにしても穂もきれいだし、紅葉もこんなに鮮やかで、チガヤって一粒で二度美味しいアーモンドグリコみたなやつだな!

韓国(3)

どうでもいい旅日記を3回にも分けて書くなといわれそう。しかも間があいてる。
いや、いまちょっと忙しいんで。

韓国に行って、やはり思うことは韓国語がもっと使えたらなーということ。
一時期、まじめに勉強しようと思ったこともあったが、ほぼ、あーきーらめました〜。かもめはかもめ〜状態。

KTXに乗ったとき、座ってたら途中から乗ってきた男性が、その席は自分の席だという。私は窓側に座ってたけど、そうじゃなく通路側だったらしい。
(ちなみに、KTXはネットで予約・購入すればチケットなるものを入手する必要がない。改札もない。ひとまかせにしてたのでよくわからないまま乗ったけど)
それで「あ、すいません」と言って立ち上がって移動したけど、その男性は結局、いや、そのまま、窓側でいいよと言ってくれた。(このあたりは自分で会話したのではなく、同行してくれたMさんが通訳。ただし、Mさんとは席が離れていたので以後はMさんの助けを借りることができなかった)

「すいません」と私が思わず日本語で言ったせいで、男性はあ、この人日本人なんだ、それで間違えたんだなと配慮してくれたみたい。
それからしばらく経つと、男性は私の席のテーブルにオレンジ色の小さなお菓子をふたつ、ちょこん、と乗っけてくれた。そして
「タイランド、マンゴー、ジェリー」という。私にわかりやすいよう、しっかり区切りながら。私も「タイランド、マンゴー、ジェリー」と繰り返すと、うなずく男性。タイに行ってきた帰りなのかな? 
私は頭の中で必死に、えっと、ここでお礼をいうべきなんだが、どっちだっけ、えー・・・ミヤネヨは謝るときだったよね、そうじゃなくて、えっと・・・・・と考え
「コマウォヨ!」と言ったら男性は一瞬ためらった感じで、それから
「ダイジョブデス」。
それからそのタイランド・マンゴー・ジェリーを食べた。とてもおいしかった。そのあと、何か言いたかったけど、どう言えばいいのかよくわからなかった。せめて「マシッソヨ」と言えばよかったとあとから思ったけど。ばかだ、私。
しかし、たぶん、私の韓国語力とその男性の日本語力はいい勝負してたのだと思う。はたから見てたらなんかおかしかっただろうな(笑)。お互い、コミュニケーション取りたい気持ちはあったんだけどねー。

まあ、そんなこと思ってる間に朝早かったせいで私はぐうぐう寝てしまいましたけど。

そうそう、2日目の朝のホテルのレストランではちょっと頭を使ってスマホのGoogle翻訳に「カードか現金かどちらが使えますか」と日本語で入力して、出てきた韓国語の翻訳画面をレジの人に見せたのだった。
こんなやりかたってどうなんだろな・・・と思ってたが、最後の日、駅のコンビニで現金を使って買い物しようとしてもたもたしてたら手伝ってくれた韓国ネイティブの人がスマホの画面に何か入力してる、と思ったら画面を見せてくれた。
「韓国のお金をお持ちなんですね」と日本語で表示されてる。
思わず「ネー!」と言った。
やっぱりGoogle翻訳、使うんだ(笑)

最終的に空港内の免税店で買い物して、韓国のお金は全部使い切ったつもりだったが、帰ってから見たら財布に3枚残ってた。10ウォンだから、日本の1円玉みたいなものだろうか。小さくておもちゃみたい。1円玉がえらそうにみえる。

韓国(1)

韓国に行ってきた。詳細は省略するけど仕事の関係です。
そんなにびっくりしないでください。私だって、人生でそういうこともありますってば。しかも2回目なんですよ。前回行ったのは2019年の秋で、たまたまその直後あたりから体調崩したのでブログもあまり書けなかったけど(と書いて、思い出したけどちょっとは書いた。夜、カラフルな噴水見たこととか)。


前回も今回も、予定がぎちぎちだったので観光らしきことって全然していません。
行ったのはソウルと木浦。
というと、韓国に詳しい人は「韓国縦断ですね!」とか「ハードスケジュールですね!」とかいう。そうらしい。ひとりで行ったのでは(もちろん)なく、ただついていっただけでよくわかってなかったけど、確かにソウルー木浦は地図で見ると「韓国縦断」だ。直線距離300キロあまり。
といっても、東京ー大阪間は400キロくらいらしい。
つまり、韓国って意外と小さい? なんとなく、日本と同じくらいと思ってしまうけど、面積は4分の1くらいだし、人口は半分以下なのだ。
思うに、日本って地図で見ても細かな島がぱらぱらっと並んでてとてもはかなく頼りなく見える。子供の頃からさんざん、日本は狭い島国で・・・とか言われて育ってきたし。一方、韓国は・・・地図で見ると割とごつい半島だし、ひょっとしたらあの半島全部が韓国だと錯覚してる?かもしれなくて、それで、もっと広いというイメージがあったのかもしれない。

まあそういうわけで、最初の日は仁川(インチョン)空港からソウルへ。
仁川空港はすごく広くてモダン(写真撮りたかったけど撮れなかった)。日本でいうと関空みたいな雰囲気。帰りは金浦空港(写真撮りたかったけど撮れなかった)からだったけど、金浦空港はもっと小さく、古い。

ソウルはさすがの大都会。上の写真はイベント会場の建物の中から撮ったもので、窓への映り込みもひどいけど大目に見てください(写真ちゃんと撮りたかったけど撮れなかった)。プライベートな写真を撮る機会があまりなく、iPhoneでちょっと撮っただけ。

ソウルの朝。曇ってるなと思ったけど、ソウルは大気汚染がひどいのだそうだ。北京に次ぐレベルと書いてるサイトもあった。ふーん。

ソウルからKTXに乗る。新幹線みたいな感じ。2列と2列だけど。

続く。たぶん。

土塔

土塔(どとう)といっても知らない人は知らないと思うし、私もよく知らないのだけど、堺市内では有名な史跡のひとつ。
奈良時代の高僧、行基が築いた「十三重の塔」。発掘調査から「一辺53.1m、高さ8.6m以上ある四角錐の頂部をカットしたような形であった」ことがわかっているそうだ。土で固めて、瓦が葺かれている。てっぺんには木造の建物があったらしい。
その土塔を2008年に復元したものがあって、昨日は一般公開が行われると市の広報に出ていたので行ってきた。なんせ隣の駅から歩いてでも10数分?くらいのものなので。近いので。

一般公開といっても、その土塔は別に普段何かで隠されているわけでもない。公園の中にあっていつでも見られるんだけど、要するに「てっぺんに登れる」日だったのだ。てっぺんの一般公開。

近くまで行ったらてっぺんに人がいっぱいいるのが見えて、なんだかおかしい。上にいる人たちは「ほー・・・」とあたりを見渡しているんだけど、下から見ると、何をえらそうに立ってるんだと思う。もちろん、私も登ってえらそうに下を見下ろしてみた。絶景じゃ。

あ、登るのはこの段々の壁をよじ登るんじゃなくて、ちゃんと登り口があります。階段になってて。

しかし、奇妙な建築物である。

まっしかく。ピラミッドみたいに。段々になっていて、そこに瓦がぎちぎちに組まれてる。復元したものだから瓦はまだ新しい。
ふーん・・・・・・としか言いようがない。行基さんは何を考えてたんだろう。
下に降りて、離れたところから見ると、大きさに驚く。インパクトあるなあ。

てっぺんから見下ろしたところ↓

昔はこんなだったと考えられている、とのこと(模型があった)。↓