月別アーカイブ: 2013年7月

映画観てきた

今日はポルトガル映画「熱波」を観てきた。
うーん・・・・・・・・おもしろくなかった。
モノクロで、画面も、そして語り口も古い映画みたいにつくってあるが・・・ひさしぶりに退屈な映画を観たと思った。最近ヨーロッパ映画の上映が少ないのでほとんど忘れかけてたが、そういえばむかし、映画の半分くらいはこんな感じで眠気をこらえながら観たもんだったなあと思ったり。
ネットを見たら「第一部」は退屈だが「第二部」はおもしろいというレビューが複数あったが、いやあどっちもどっちだと思う(爆)。第二部のほうがいよいよ本番という感じなのだが、そのわりに淡々としてて、少なくとも最近の映画の盛り上がり方みたいな盛り上がり方はしてないし。それより冒頭のワニと死んだ妻のエピソードのほうがそそられるかも。
新聞の映画評は絶賛という感じだったのでつい梅田まで出かけたわけだが、ちょっとがっかり。
と言いたいところだが・・・。
小説を書いていて「ん? 私、なんでこんなこと書いてるんだろう?」と思うことがあり、「あ、ひょっとして3か月前に観たあの映画に影響されてるのか!?」と気づいたりすることがある。この映画もそんなふうにじわ〜っとしみこんで、好きだとかきらいだとかにかかわりなく知らぬ間に影響されてそうな、変な予感はある。そんな、確かに強い個性を持った作品なのだ。

富士山!

最近ますますテレビを観ている私だが、今期はこれといったドラマがないなと思ってがっかりしていた。山田太一脚本のドラマが始まると聞いてさっそくかけてみたけどあれだったし・・・。
セクスィー部長がドクターXみたいなことやってるわと思ってかけてみたけど、あれだったし・・・。
宮部みゆき原作のやつは初回を見逃したのでなんとなくわからんし・・・。
だからこれもたぶん、あれだろうと思って初回かけなかった「スターマン」が、2回目から観ても意外とよさそう。
お、と思ったのは映像がすごくいいのだ。何気に映った田舎町っぽい風景がすんごくきれい。
広末涼子一家の住んでる家の室内がカラフルで、適度に住み込んだ感じもいい。そして何より富士山! 時々、まるでもうひとりの登場人物、みたいにイミシンぽく現れる姿がさすがのかっこよさ。やっぱり、ふつうじゃないな、この山・・・山というのも似合わない感じするけど。とにかく絵がきれいだと、この先ストーリーで少々こけても許せると思う。来週も観るぞ。

ところでこのドラマ、星男を演じている福士蒼太は「あまちゃん」のアキの初恋の人なんだよね。佐和子の職場には「あまちゃん」の「天野春子の若い頃」がいるし。と思ってたら、佐和子の元夫は(テレビじゃないけど)「変態仮面」の戸渡先生(安田顕)ではないか。さらに、昨日初めて「ショムニ」なるものをかけてみたらここにもへんたい、じゃない戸渡先生が出ててびっくり(売れてるんだ)。これだけじゃないぞ。「ぴんとこな」に出ていた子役の女の子は「悪夢ちゃん」で「あやみせんせい」の子ども時代をやっていた子だということにも気づいたんだぜ。なんということだ。私も人並みにテレビを観てるおかげで人並みに俳優が見分けられるようになってしまったようだ。ふふふ。いやしかし、これはまずいだろ。なんとなく私らしくない。ほどほどにしよう。

写真はそれと全然関係なく、ガーデンシネマのロビーから撮ったグランフロント。広角だと余裕でグランフロント4本全部、それに大阪駅まで入ってしまうのだ。

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今日もだらだら

今日もだらだらと過ごした。トースト食べてコーヒー飲んで新聞読んで。昼寝してまたトースト食べて砂糖たっぷりのアイスティー飲んで本読んだり。掃除したついでにたんすの隅に残っていた古い服を捨てたり。あーせいせいした。
と言いたいところだが、今の自分にはとても着れないのがわかっていても気に入ってた服はなかなか捨てられない。それは私の場合だいたい、花柄だったりする。おおむかしの派手な花模様の(しかもぴたぴたの)Tシャツなんかも捨てられずに取ってあるもんね。
今日も一枚、すっかりくたびれて人前では着れなくなった花柄のブラウスを捨てようとして、また戻した。むむむ。
もう少しおいといたら・・・捨てられるかな。

写真はスモークツリーです。

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やかましい団地の私

最近私がけっこうテレビを見ているということは前にも書いたと思うのだが、いまはなんと、人並みに「あまちゃん」を見ているのである。クドカンだから。
といっても、朝は朝刊読むのでせいいっぱいなのでテレビはつけてない。あまちゃんは録画しておいて、土曜とか日曜とかの昼間にまとめて見る。
そういうことをしていたら気づいたのだが・・・うちの団地、ものすごくやかましいのだ。目の前が広場だし、自販機もすぐそばにあるし、やかましくて当然な環境なんだけど。子どもの声はしょっちゅうしている。自販機からはしょっちゅうゴテッ!と缶が出る音がする。車やバイクもけっこう出たり入ったりする。いきなり大きな声で地域住民の会話が始まる。のどかなもんで、そのこと自体は全然いい(あまり静かなのは苦手)のだが、テレビが聞こえない。
夜遅くだと音量が「20」〜「23」くらいで十分なところ、「25」にしても「26」「27」にしてもぶおーっとバイクがやって来たりする。窓の下を子どもを連れたお父さんが歩きながら「あほっ、しやから言うてるやろ!」と怒れば子どもが「うわ〜」っと泣き出す。テレビが聞こえない。
音量をもっと上げればいいんだろうけど、小心者の私は、そんなにどんどん上げるとテレビがバクハツしそうな気がするんだよね。
でも聞こえない。
で・・・仕方ないので自分がテレビのそばに近寄る。床にぺたっと座る。はっと気づけばまるで私、テレビさんと密談してるみたいだったり。
「あのですね、実は前からテレビさんにご相談したいことがありまして」
「は、私でよければ」
・・・ないない! そんなこと。

まあそんなわけでまじまじ近寄って見たらデジタル放送できれいとはいっても、暗部はノイズが目立つなあと思ったりするのであった。

夕暮れの空

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今日の帰り道にiPhoneで撮った空。
このあと買い物を少しした。そしてスーパーを出て陸橋を渡りながら正面を見たら、高層住宅が並んでいるすきまに背の高い木々のシルエット(たぶんメタセコイヤ)が見え、その下のほう、空の底がそれはそれはゴージャスな金色に輝いていた。上空はまだ青みがかっていて、急速なグラデーションで金色に移行する。なんときれいだろうと思った。でも、写真を撮るにはじゃまなものが多いので、カーブしている歩行者用道路を曲がっていけば、よく見えそうに思った。
ところが曲がってみても想像とは違う景色が広がっている。たったいま見たのだから、アングルは多少ずれても、青から金色に移るグラデーションはあるはずだと思う。それが、ない。
実はそういうことが今まで何回もあった。どういう要素と要素が作用してそうなるのか知らないが、あったはずの空がない。とても不思議。

今年のネジバナ

 

といっても、毎年そう変わらないけど。

うちの団地では年に何回か草刈りをやっていて、そのつどやかましくて閉口するんだけど、だいたい最初の草刈りが、スイバが出てきたころだ。
ハコベやオオイヌノフグリから始まってかわいい春の花が次々咲き、ぐちゃぐちゃにはびこって、ハコベなんかは枯れかけてきた頃、スイバがにょきにょき伸びて赤い穂が目立つ・・・ころになるとブイ〜〜〜〜〜ンと音を立てて草刈のおっさんたちがやってくる。だから、うちの団地のスイバは思いっきり生を謳歌できず「ちくしょう」と草刈のおっさん(←草刈正雄ではない)を恨みながら刈り取られてると思う。
その点、トクしてるのがネジバナだ。すっかり刈られてなーんにもなくなって(根っこは残ってるんだけどね)見通しのよくなったところですっくと立って花を咲かせるのがこいつらなんだから。

で、それはちょうどセミがぞろぞろ地中からはい出して羽化する頃でもある。
ネジバナは厳しい夏の入口で咲く花なのだ。

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