月別アーカイブ: 2013年10月

ありえん

朝井リョウの「何者」を読んだ。
すごく丹念に書かれた、オーソドックスで正しい小説という印象。いまの「就活」というものには(人から話を聞くだけだけど)まったく、いつの間にこんなおかしなことになってしまったんだろうとあきれるばかりだが、当の就活生たちのリアルな日常(たぶん)が描かれたこういうものを読むと、基本、むかしと変わってないような気になってくる。
むかしはむかしで、ESとかいう言葉もなかったし、ネットなんてもちろんなかったし、表面的にはいろいろ違うが・・・それでも「まあいっしょだよなあ」という気がする。そう思わせるのはもちろん、作者の力だ。

ただ、びっくりしたのは登場人物たちが部屋にやってきてそこの住人である友人のパソコンを(プリンタを使わせてもらうために)平気で借りたり携帯も借りたりすること。ありえん。私なら、まあ貸してもいいが、その前にSNSはすべてログアウトして、クッキーは全部消去して・・・いや、メールにも見られたくないのがいろいろあるからどうするか? いやいや、私の友人に勝手に人のメール見るような人はいないだろうが・・・でも、雑談の流れで「ほら、あのとき、あの人からメール来たでしょ? あの話なんだけど・・・ちょっと見てみて」なんてことにならないとも限らないじゃないか。などと悩みまくるにちがいない。iPhoneの場合はどうすりゃいいんだろ? わからん。 とにかく、ありえん!
なので、無防備に貸し借りして、そのあげくにそういうこと(小説内の)が起こっても、「あたりまえだろー」としか思えない。不思議なひとたちである。

え、私がやましいことありすぎるからだって?!
・・・そう・・・ですか?

写真は10月4日にアップしたやつと同じときに撮ったもの。

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「ちびちび展」に行った

今日はコムボックス光明池に。タリーズコーヒーで友人のKiさんが写真展「ちびちび展」を開いているのでそれを見に。友人のKaさんと待ち合わせて、店内でお昼を一緒に食べた。
先月中頃にPさんにお昼をつきあってもらったときはまだぼろぼろで、注文したパンケーキをめそめそしながら半分食べるのがやっとだった私。Pさんはさぞかし「なんじゃこいつ、うっとうしいなー」と思っただろうが、今日はパスタセット完食の元気もりもり。まるで別人じゃないか(笑)。Pさん、あのときはごめんな〜。

「ちびちび展」は野良の子ネコを撮った作品集で、うむ、やっパリ写真は光だなと思わせられた。光の中のちびちび、逆光で輝く毛並みが輪郭を浮かび上がらせるちびちび等、どれもファンタジックですてきだった。

ところで、展示はこんなふうになっている(下の写真)のだが、なんか不思議でしょ? どうやって作品を固定してるの?って。

答は・・・「ブルタック」というものを使ってるんだそうです。おお、これは便利そう! あまり重いやつは無理だろうけど、これならどこでも展示できる。参考になるなあ。
http://www.blutack.jp/

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だいぶましです

風邪がまだ治らずせきがとまらなくなったり声が変だったりするし結膜炎で目が赤かったりするブサイクでうっとうしいヤマシタですが、全体としてはだいぶ調子が良くなってきました。ひそかに心配してくれてる人がいたらありがとう、ご安心ください。え、そんな人はいない?! ・・・・・・そーかそーか!

しかし、以前は休日の朝(と昼兼用)はハード系のトーストにコーヒーと決まっていたのがまだトーストが食べられない。この2か月くらい平日も休日も毎朝バナナである。いつバナナとお別れできるのだろうか。バナナってかさばるし、重いからあまり買いたくないのだよね(バナナくん、ごめん)。

写真は、前にも撮ったことのあるもの。
建築物とか大きなものを広角で撮るのも楽しいが、身近な小さなものを撮るのはまた別の楽しさだ。

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東京駅に着く直前

新幹線が東京駅に近づくときはいつも複雑な気分になる。窓のすぐそばに迫る高層ビルやそのすき間から見える人々。速度を落とし、ぐらぐらと進む窓からそれらを見ながら、何だろう自分でもよくわからない気持ち。複雑な気分としか言いようがない。いつもそんな、未整理な気分のまま東京駅に着く。

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