月別アーカイブ: 2013年11月

なさけないひと

で、話は前後するが、昨日、親知らずを抜いた。
懸案事項がさらにひとつ片付いたのでけっこうなことだが、昨日の私はすっかりなさけない人であった。
親知らずを抜くのはたいへん、と聞かされてびびっていただけでなく、ここ数日なんだか気分が下降気味。それにくわえて昨日は午前中からなんだかおもしろくないことがあった。おもしろくないことがあればふつうは怒ればいいわけだが、気持ちが沈んでいるときは「どうせ私なんか・・・」のベクトルに向かう。夕方歯医者に向かうときはおなかがすいていたこともあり(なんだよそれ)なさけなさMAX。歯医者に「どのくらいかかりますか」「しんどくなったら休ませてもらえますか」と聞く私の声音はほとんど嘆願調。診察台に横たわったときなんかほとんど泣いてたね。気持ち悪くなりそうで反射的に手を口のまわりに持っていったら「危ないから手を動かさないで。こっちは器具を持ってるんだから」と言われ思わず「ごめんなさい・・・」
で、思ってたほどたいへんでもなく、あっと言う間に抜けた(正味5分くらい?!)のも何やらはずかしく、よけいになさけない。
麻酔が夜の10時過ぎてもまだ効いていてあごがまるで他人のそれ、食事もできにくく、空腹で何をする気も起きなかったのもまたなさけなかったが、その後無事に食事をすませ、頓服服用で痛みもなくなり、すっかり元気になった私。今は「親知らず抜くのがなんでこわいねん〜」といういきおいで、こんな私、単純すぎるじゃないかと、またなさけないのであった。

藤城清治展観てきた

今日は大阪文化館・天保山(旧サントリー美術館)で「藤城清治ファンタジー展」を観てきた。何も考えずに行ったらものすごい人でびっくりした。くねくね曲がりくねった行列に並ばされ、一瞬、若冲展の悪夢がよみがえったが、意外と早く列が進んで、15分くらい(?)後には入場できた。

藤城清治といえば私にとっては「みんなのうた」だが、あのころからずっと作風が変わってない(最近はカラフルになってはいるが)のは、あのころに完成されていたということだろう。私は暮らしの手帖社から出た「お母さんが読んで聞かせるお話」2冊も持っているんだぜ(えへん)。

現在もご高齢にかかわらず新作を次々出しておられるのですごいと思っていたが、アシスタントさんはおられるようだ。案をつくって実際の制作はアシスタントさんが担当してるのだろうと思う(ちょっと安心)。それにしても福島の、骨組みだけになった南三陸町役場や原発事故のあと、人がいなくなってススキの原になってしまった風景などの作品もあって、その視線はやはり「現役」のものである。

観終わって外に出たら薄闇の中に灯りが点り始めるころだった。展覧会ってけっこう疲れるが、ぺったんこのブーツをはいてきてよかったと思った。行きは地下鉄、帰りは市バスで、夕暮れの街の中を難波まで乗って帰ってきた。

写真は展覧会会場そばの大阪港。

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フライパン

古くなったフライパンを捨てた。
新しいフライパンばかり使って、古いのは台所のコンロ下のスペースにほったらかしにしてたのだが、使わずにほっとくと何でもだめになるんだね。プリンタとかスキャナで経験したことがある。別に故障してたわけでないのに、ほっとくと、しばらくぶりにスイッチを入れた途端にがりがりがりっと変な音がして、ご昇天・・・とか。
フライパンでも同じだとは知らなかった。どうだめになったのかは書きませんけど。
でも、私、心のどこかではそうなることを願ってたのかも、と思った。
捨てても心が痛まないように。

写真はフライパンとは関係ありません。

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懸案事項

今日は懸案事項3つのうち2つをかたづけた。
ひとつは、Y銀行に行くこと。行けば時間がかかりそうだったのでだいぶ後回しになっていた。係の人にも「遅いので(書類が)届いたのかどうか心配してました」と言われたけど、平日の昼間にしか行けないんだから。
もうひとつは伸びっぱなしの髪を10センチほど切ったこと。

残るひとつは歯医者に行って親知らずを抜くことだが、えっと、決しておぢけづいて先延ばしにしているのではない・・・と言い切れないところがつらい。

私は子どものころほとんど歯医者に行かずに済んだ人間なので、去年まで歯医者に行くのをいやがるひとの気持ちがわかっていなかった。去年の「型どり」でめげた。いまは、歯医者ぎらいの人の気持ちがすごーくわかる。大人になったんだ(しみじみ)。

今回は親知らず。ずいぶん昔に左上の親知らずは抜いたことがあり、そのときはあっけないくらい簡単に終わったのだが、上の親知らずは根が浅いので、そんなもんらしい。下はちがうのだ。
今回、まずレントゲン写真を見せてもらったら、斜めに生えた親知らずの根っこは、まるで深海に横たわるナマズのように歯茎の中で堂々たる存在を主張していた。長い。
こんなもん、どうやって抜くんだよ・・・・。
横向いてるし・・・。
にわかにおそろしくなった私。さらに職場でそれとなくリサーチすると「あれはほとんど『工事』」「がんがん、すごい音で」「あごはずれるかと思った」「麻酔をするので痛くないけど口の中にたまってくるので苦しい」「あれはもう・・・」「ねえ・・・」
わわわ、聞かなきゃよかった・・・!

この間は応急処置として欠けたところにセメントを詰め、「抜くかどうか、次のときまでに考えてきてね」と医者はつとめてやさしく言うが、抜かんわけにいかんだろうし。隣接する歯も、その影響で虫歯になっていて、その治療もしないといけないというんだから。
「10分くらいかな。うん、そんなに大変じゃない」というので「ちょっと大変なんですか・・・」と聞くと「うん、そやね。ちょっと、大変かな」嘘をつけない人らしい。
いや、私も何を聞いてるんだろう。まるでおもしろがってるみたいじゃないか。自分のことなのに。

えっと、とにかくですね。
この件が済めばだいぶ気持ちが楽になりそうなんですけどね・・・。

天王寺

今日は同級生のI君、知人のFさんも出品している独立展を観に、天王寺の美術館へ。
薄曇りで、時たま青空がのぞくようなお天気だったが、帰りの電車で爆睡、目が覚めてあわてて降りたら土砂降りだった。しばらく止みそうもなかったので安い傘を買って、さして帰った。

写真は美術館の前から(と言わなくてもわかるか)。まっすぐのびた道のむこうは天王寺動物園。

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また会おうね

ちょっと忙しくて書くひまがなかったが、火曜日はMさん、Nさんと3人で飲み会した。
私が今もいる職場で、かつて10年くらいの間、毎日顔をあわせて仕事をしていた。原稿用紙に2Bの鉛筆で毎日大量の文字を書いていた時代。読者からの電話に追われていた時代。編集部にまだパソコンがなかった時代(!)。なんて昔なんだろう。

ふたりはその後、それぞれの道に進み、Mさんは遠くに引っ越しもした。でも、会えば以前と同じ。いつまでもおしゃべりできそうだった。同世代だから、いろいろ共通する悩みとかあるし(爆)

また会おうね。

ダーリンに、とふたりがくれたお花。

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パンとめまい

今回のめまいは夜、寝ようとして横になるとぐらぐらっとなり(天井の照明がハイスピードでまわるまわるまわる)、夜中に寝返りを打とうとしてまたぐらぐらっとなるというものだった。
近所の歯医者の治療台では完全に寝た姿勢になるのでどうも不安で、それで「歯医者の前にまずめまいをなんとかしよう」ということに決め、昨日会社の帰りに耳鼻科に行った。
診てもらったところ、「ほっといても自然に治るとは思いますが、めまいどめの薬を出しておきます」ということになった。よし。これでめまいを治して、次は歯医者だ。

でも、「めまいどめ」ってあるんですね。そんなことならさっさと耳鼻科に行けばよかった。といっても、めまいの種類によるのだろうけど。

そのあとパン屋に行った。この店は食パンの半斤入り袋(3〜2枚)を売ってるので便利。それで昨日も3枚入りをトレーに載せてレジに向かうと、1斤袋の食パンが目に入り、枚数だけでなく、見た感じがびみょうにちがうので「これとこれは・・・いっしょですか? 違うものですか?」と聞くと店員さん「こっちは口どけが良くて、こっちはもっちりしてるんです」
ん? むずかし? それに・・・口どけのいい食パンって??

で、これは「もっちり」のほうです。

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「ごちそうさん」で

あいかわらずしんきくさい「ごちそうさん」だが、この間ははっとした。西門さんが勤めることになった大阪市役所、という設定で映し出された建物が、むかし5年間アルバイトしてた旧大阪市立博物館だったから(ただし建物ができたのは昭和初期で、大正ではないのだが・・・)。

写真はおととし短期間だけ公開されたときのもの(いまは、ふだんは閉鎖されている)。

東京編では明治村も使われていて、ここも行ったことあるのでなつかしかった。明治村に行ってみようと思ったのも、博物館時代に泉布観と関わりがあったことで、明治建築に興味を持ったからだ。とても1日ではめぐりきれず、見残したところがたくさんあったけど。

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