月別アーカイブ: 2015年11月

墓場の鬼太郎

水木しげるが亡くなった。
といっても、私はテレビの「ゲゲゲの鬼太郎」も見たことない(歌は知ってる)し、週刊誌に連載されていたらしいけど読んでない。ゲゲゲの女房も見ていない。
読んだのは古本屋で買った、たぶん貸本屋から流れてきたと思える分厚い(3センチくらいあったような)本で、そこに墓場の鬼太郎が載っていた。とても気味の悪い、悪夢めいた漫画だった。ネズミ男も寝子さんも、目玉のお父さんも、まじでぞっとした。線も、漫画っぽくないリアルなタッチで余計こわかったと思うけど、すごく昔だから記憶に自信がない。まちがってるかも。
いちばん怖かったのはトランク永井が木になってしまうところで、あの漫画で「オブジェ」という言葉を初めて知った。背景がほとんどない、真っ白で無音(という印象)の空間に「オブジェ」がでんと、在るのが怖かった。と思うけど、やっぱり自信がない。いま見たら全然違うかもしれないけど、もはや私の中では伝説となっているので訂正する気もない。

「伝説」というのは私ひとりにとってだけではなく、たぶんわれわれきょうだい全員にとって、だ。と思うけど、妹たちはどうかな。
当時は古本屋でだれかが漫画を買ってくると、みんなでむさぼるように読み、共有した。時には順番をめぐってきょうだいげんか勃発、耐えきれなくなった父親がキレて大声を出し修羅場に発展することもあった。時代だな。で、そんな時代を経て
「オブジェ」「寝子」「ネズミ男」。
後々まで(いや、いい年した今でも?)、何でもないときにきょうだいの誰かがぽろっとそんなことを言うと、くすっと笑ったり、ぷーっと吹き出したり。
まんがはたくさん読んだが水木しげるは強烈だった。それで、まあずっとそういう存在であったのだが、亡くなったのである。

写真は昨日の続きで、大丸。

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昨日のこと

昨日はN氏(K氏ともいう)の友人である水彩画家お二人の展覧会を見に、道頓堀へ。
横浜在住のA氏と、福岡在住のH氏。私から見ればほとんど「超絶技巧」という感じの作品群に感嘆。

せっかく難波まで来たのでついでに付近をぶらぶらした後、別件の用事でK駅まで戻る。
で、この駅前で転んだわけだ。あー思い出してもはずかしいが。
今日の自分の体の状況からすると、両足のひざ(内出血あり)と右手を突いた模様。しかし、ああいうときってほんとに一瞬が長く感じられる。あ・・・こける・・・こける・・・やっぱりこけた〜〜〜て感じで。一瞬があんなに長かったら10分でけっこうな仕事ができそうな気がするがなあ。

ここ数日、頭痛だか神経痛だかもひどい。最近がんばって「早起き」(8時起床)してるが、「早寝」がなかなかできない。それで睡眠不足気味だからなと思って、今日はちょっと遅くまで寝た。

写真は心斎橋の大丸で。改装工事がもう始まってた。どんなふうになるのかな。きれいなところは残してね。

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今日は同窓会

今日は高校の学年同窓会だった。
会場は母校の敷地内にある同窓会館。ここでやるのは2回目だが、やはりなんとなくリラックスできるのがいいところ。むかしと比べると校舎もがらりと変わったのだけど、それを初めて見るひともいたりするし。

この間天王寺の美術館で独立展を観たと書いたが、そのとき、「あれ、(高校の同級生の)I君は今年は出品してないんだな。体調でもくずしたか」と思ってた。今日、会ったらふつうに元気だったのでそのことを言うと「ちゃんと出品していた」とのこと。げー。私は何を見ていたのだ。

今日はちょっとややこしい日で同窓会に行く前に別件の用事があり、その前に府知事選の投票に行った。ばたばたしていたのでささっと書いてさっと投票箱に入れて・・・投票所を出たとたんに気付いた。
「候補者名書き間違った・・・」
あれは当然無効票になったはず。げー。

というわけで今日は自分があわてもののおっちょこちょいであることをまたもや思い知らされたのだった。校正ミスもするはずだ。反省反省猛反省! 落ち着けヤマシタ!

同窓会ではうちのクラスからは14人参加の予定が2人ドタキャン(死語?)、そしてT君は遅れてでもやってきたけどH君は連絡もなしに欠席とはどういうことだ!とクラス幹事だったヤマシタはぼやくのであったが、実際にはえらそうにいうほど幹事の役目を果たしていなかったっけ。
M君、また次期幹事もよろしく。

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展覧会続きで

昨日は富士フォトサロン(本町)で関西女性フォトグループ展に。地元の会の先輩、Mさんが出品されているので。
そのあと、GoogleMapを頼りに本町通りを西進、四ツ橋筋を北上して肥後橋近くまで歩き、岡上淑子の作品を展示していた画廊へ。ただし、小さな画廊で展示数も思ったより少なかった。まあよしとする。

今日はまた友人が写真を出品している展覧会を観るため久保惣美術館へ。

友人の作品は美術館の中の市民ギャラリーに展示されているのだが、いちおう美術館に入るためにはチケットを購入する必要がある。たまたま今は「笑いのかたち」という特別展が開催されていたのだが、そんなことは全然知らず、期待せずに観始めたらこれがめっちゃおもしろかった。
寒山拾得図や能面は想定の範囲内だが、恵比寿さんが笑いながら大黒さんのあごひげをつかんでる絵(恵比須大黒図・・・そのままやん)とか地蔵菩薩と閻魔さまが仲良くお酒を飲んでる図(地蔵閻魔和合之図)とか、「はあ?」とか「なんで?」な絵がいっぱい。しかも描き手といえば応挙や牧谿、長谷川等伯、蘆雪、若冲、簫白、渡辺崋山等々有名どころがずらり。観ていて飽きない。極めつけはなんともけったいな洛中洛外図。ほんとに力が抜けて吹き出しそうだった・・・。
近郊の方、もし興味があればぜひ!

 

写真は昨日ちょっと寄ってみた靱公園で。「しおれかけた薔薇」

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京都の夜

おとといは京都でおよばれしてきました。

まずは永観堂の夜の特別拝観。ライトアップされた紅葉を楽しんできました。
といっても、おとといはほぼ終日雨。時々はじゃんじゃん降りでした。観光客、少ないやろ・・・と思うのはしろうとで、どこも長蛇の列、傘をさした人びとが夜の庭園をざわざわ、というある種異常な光景(?)が見られたのでした。当然、外国語が飛び交っておりましたが。京都、さすがです。

カメラを一応持っては行ったけど、傘をさしながらカメラをかばいながらだったのでほとんどまともな写真が撮れませんでした(言い訳はばっちり)。
途中から、もうええわと思って「手持ちで夜景を撮る」というモードを使ったのですが、あれって何枚かパシャパシャパシャ!とシャッターが勝手に押され、カメラで勝手にそれらを合成してくれるのですね。だから、もちろん「パシャパシャパシャ!」の間ずっと、そしてプラスアルファの間じーっとしてないといけません(たぶん・・・)。それがわかってなくて、このモードで撮って、しかも手ぶれという天才的ミスをしてしまったヤマシタです。どんなもんだい。

これはふつうに撮ったやつ。

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そして紅葉見物のあとはそこからほど近い白河院で会食。食事ももちろんすてきでしたが、華麗なふすま絵にびっくり。びっくりしすぎてここでもまた写真がぶれてしまいました。かろうじて出せるかなと思うのがこれ(下)ですから、もう。
なんとか雰囲気だけでも感じ取ってください・・・。

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天王寺から南港へ その2

で、美術館を出たら夕方で、ちょうどいいから南港の旧WTCというかコスモタワー(大阪府咲洲庁舎)の展望台に行ってみようと思ったのであった。5時には日が沈むので夜景を撮るのにちょうどいい感じ。

コスモタワーは最近さびれる一方で、展望台の運営業者も今年度で撤退するとか。業者が撤退しても展望台が閉鎖されたりはしないと思うけど、そんな話を聞くとなんとなくあせってしまって、今のうちに行っておこうと思ったのだ。

確かにATCを通ってコスモタワー1階吹き抜けに着いたときにすでに「さびれてる」感ありあり。展望台も、眺望はすばらしいし、ボックス席も設けられているのにカップルは私が見た限りでは1組だけ。あとはカメラ抱えたむさ苦しいおっさんやおばはん(あ、私か!)がうろちょろするばかりだった。平日だったからかなあ。クリスマスのころはもっとカップルでにぎわう・・・のかなあ。

まあ私が心配しても仕方ないのでかまわずに写真を撮りだしたが、ここ、室内の灯りの映り込みがひどい。映り込みがないように見えたところでも帰ってからチェックしてみたらしっかり映ってた。手ぶれしてるのはこっちのせいだけど(やっぱりミニ三脚があればよかった)。ほとんどまともなのがなかった。がっくり。

帰りのニュートラムで何かむずかしい顔をして手元の書類をにらんでいる人がいた。書類には「海外引越」とのタイトルが見えた(ニュートラムは車両が小ぶりなのでよく見える)。その隣の隣のおっちゃんは福井県のパンフレットを熱心に見ていた。

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天王寺から南港へ

昨日は久しぶりにいいお天気になったので街に出かけた(どんな田舎者)。

知人からDMをもらっていた独立展を観に、天王寺の美術館へ。
天王寺公園がリニューアルして先月オープンしたばかり。大きな芝生広場がメインで、愛称「てんしば」なのだそうだ。

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確かに、前は花壇や噴水がきちんと作られていて、きれいだったけど花壇の中には入れないからそのまわりの通路をとことこと歩くだけだった。今度は芝生広場は広いが、子供たちが歓声をあげて走り回ってると「なんか私には用がないな」と思ってそのまわりや真ん中で横断できるように造られた通路をとことこと歩くだけ・・・って変わってないやん。

広場のまわりにはカフェやお店がいくつか並び(まだ今週末にオープンする店も2軒)、なんだか広場付きのレストラン街といった趣。
あ、そうか。芝生のほうが花壇や噴水の維持よりお金かからなさそうだし、店を出すほうがもうかるし・・・ということか。そう考えるとちょっと寂しいかも。まあ公園に入るのに(ホームレスさんを締め出すために)ゲート作っていちいち入場料を取ってたのも変だったけどね。

美術館の前に、キリンが脱走してた。うそ。

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フラミンゴも。

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イルミネーションの準備かな?

続きはまた(えーっ)。

薩摩富士

子供のころ、鹿児島県にある開聞岳(かいもんだけ)はその姿の美しさから「薩摩富士」と呼ばれている、と習ったよね。同じように大山は伯耆富士、羊蹄山は蝦夷富士、だったような。

腰痛回避のためにもなるべく机の前を離れて外出するようにしている。特に何もないときでも買い物だけは少しずつするし。
で、出かける前に「今日は買い物だけだな・・・買いもんだけだな・・・買いもんだけ・・・薩摩富士だな」と思う。

それがどうしたと言われると思うけど、全然どうもしてません。それだけです。
しかも写真はそれと何の関係もありません。すいません。(ドウダンツツジの植え込みです)
とりあえず、今日も薩摩富士でした。

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