中華商場

最近、図書館で借りた本を全部読まないうちに返却することが多い。自分が読むのが遅いことを忘れてついつい予約しすぎるからだけど、今日はそのうちの1冊をちゃんと読了して連敗に終止符を打った気分。呉明益の「歩道橋の魔術師」で、きれいに、みごとによくできた連作短編集。だけど人間はぜいたくなもので、こういうのを読むと「もうちょっと下手くそで、どこか崩れたものを読みたいなあ」なんてことを思ったりする。

おもしろいのは舞台となっている「中華商場」。台北に1961年から1992年まで実在した商業施設で、知ってる人は知ってるのだろうけど鉄筋コンクリート造り3階建ての建物が8棟、1キロにわたって連なっていたというから大したスケールだ。それぞれの棟には「忠」「孝」「仁」「愛」「信」「義」「和」「平」という名がついていて、棟と棟は歩道橋で結ばれている。下の道路に下りなくても歩道橋を行き来するだけで用が足りるような。その商場(住居と一体)で子供時代を過ごした青年・中年たちが主人公の物語が10編。

まあ要するに商場というのは船場センタービルと梅田の歩道橋と駒川商店街あたりをあわせたようなものかと想像するが、たぶん違うと思う。違うと思うけど、時代的に近いよね・・・。
船場センタービルはまだあるけど、そういえば、ずーっと大阪にいるけどまだ行ったことないなあ。

今日は雨だった。最近、雨が多い。写真はたぶん、ネズミモチ。

0510

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