美しい日本のゴジラ

柄でもないのにポケモンgoに手を出した私(ちなみに現在やっとレベル12)が、今度は柄でもなく「シン・ゴジラ」なんかを観てしまった。今年の夏は変な夏だ。

え、感想?
うううううん。悪くはないけど、やけにあっさりした、薄味のおとなしい映画だった。「弱い」とも「もの足りない」とも言えるかも。でも、上陸したゴジラがゆっくり進むさまを俯瞰したシーンなど一幅の絵のようで、なかなか美しくはある。決定的なダメージをなんとか防ごうと、みんなで寄ってたかって知恵を絞り、ほー、そんな手が!と思わせるあたりは楽しくもある(男の子が喜びそうだね)。

考えたら私はまともにゴジラ映画を観たことがない。ゴジラファンでもないし庵野ファンでもないし、ましてエヴァなんか観たことない(「残酷な天使のテーゼ」はダーリンがよくかけてたので知ってるが)。そんな通りすがりのおばさんの目にどう映ったかという話なんで、あれだけど。

とりあえず、全然怖くない。ゴジラって変に親しまれてて愛されてるけど、基本怖いはずだよね。あんなにデカくて意思疎通不可能なやつが街を壊しまくるんだから。でもその恐怖とか迫力とかが感じられない。動きが少ないこともあると思うが、モーションキャプチャーに野村萬斎を使ったというあたり、これは狙いなのだろう。日本的なものを押し出したいという。それはわからなくもないけどな…。
映像には明らかに東日本大震災に影響を受けたと思えるシーンもあったが、当時、YouTube で押し寄せる津波になぎ倒される街を背筋が凍りつくような思いで見入った、あの恐怖に比ぶべくもない。建前や手続きばかり気にする政治家や御用学者たちのシーンがやたらと長く、そこには皮肉がこめられていたのかもしれないが、どこかステレオタイプでいまさらという感じ。そもそも原発関連の一連の報道で次から次へと出てくる汚い話に耳をふさぎたくなる現実の前ではなんとものどかにみえてしまう。

私はふだん(そんなにたくさんは観てないが)洋画を観ることが多い。無意識のうちにハリウッド流に染められてるかもしれない。とはいっても、それが唯一の正解とも思ってない、つもりだ。ラストで誰かが犠牲になったり全米が泣かなくてもいいと思ってる。だから、ハリウッド風の見せ場をわざと避けたかのようなこういう映画も、それはそれで、別に悪くないといえないこともないような気がしないでもないかもしれないが(歯切れ悪い)…もうちょっとドキドキハラハラしたかったなあ。

あと、最初に出てきた赤いゴジラ(第2形態らしい)には、ちょっとがっかりだった。


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