恐怖の草むら

数日前の暑い日、公園沿いの遊歩道を歩いていたら草が茂る広場の向こうに花が咲いている木が見えた。けっこう高さのある木で、それがちょっとくすんだピンクの花をいっぱいに咲かせている。
「なんの木だろう」と思って近くまで行くことにした。遊歩道から公園に入り、幅100メートルくらいありそうな、誰もいない広場を横断することにする。
ところが、繁茂する草のすごいこと。草刈りなどしばらくしていないらしく、私の膝を超える丈の草がびっしり、そして大きな木のそばは足元に枯葉がいっぱい堆積しているらしくなんだかふかふかして気持ち悪い。私の足はいま、何を踏んでいるのだろうと思うとぞっとしてくる。変な虫、いや、虫以外の生き物も草の中に潜んでいそう。背後から飛びついてくるんじゃないか、靴の中まで入り込んでくるのでは、などと思うと、もう、どきどきして草むらに入ったことを大後悔。あー気色悪い! でも、もう遅い。ここは覚悟を決めて、あの花の咲く木までとにかく、がんばるんだ・・・!

なんとか、草むらを脱出。道沿いの木が立ち並ぶあたりが最も深く、次第に草丈も低くなったような気がする。ほうっと息をつく。キングの「トウモロコシ畑の子供達」を思い出す。全然違うけど。

で、草むらの向こう岸にたどりつくと、花の咲いた木はどこにもない。
目の前にあったのは・・・なーんじゃこりゃ。
かさかさに乾いた実がいっぱいついているだけ。
この木、なんという木かな。前にも見たことあるんだが。あのね、君のおかげでね。

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