映画観てきた

久しぶりに映画観てきた。「スリー・ビルボード」。
ビルボードというと音楽の雑誌の、あのビルボードと思ってしまうけど、屋外の大きな広告看板のことらしい。電車から見える727化粧品のやつみたいな。
主人公は娘をレイプされた上に殺され、しかも何ヶ月も経つのに捜査は進んでいるようにみえない。警察を信用していいのかどうか。そこで3枚の看板広告を出す。真っ赤な地に文字だけで、「私の娘はレイプされ殺された」「犯人はまだ捕まらない」「どういうことだ、ウィロビー署長」と、警察署長を名指しで批判する広告。そこから話が始まる。
主人公のミルドレッドを演じるのはフランシス・マクドーマンド。たぶん、同性からの支持が熱い女優さん──キャシーベイツとかと並んで──と私は思っている。今回演じるのも、かなりぶっとんだ女性で「えー、そこまでするか」だったりするのだけど、でもかっこいいし、応援したくなる。
ベネチアで脚本賞を取ったそうだが、なるほど凝った脚本で、予測がつぎつぎ裏切られる。善人悪人とか幸不幸なんかそんなに簡単にわかってたまるかといわんばかり。そしてふっと気の抜ける場面もあるが、息も継げない緊張の続く場面も多い。私は何回もふーっとため息をついた。
警察(だけではないようだ)の腐敗ぶりもひどい。だけど、ラストはなんとなく希望を感じさせてくれる。さぞかしひねくれものと思われる作者も、たぶん本当はやさしい目をした人。

冒頭の広々とした風景が印象的。それをバックに澄み切った歌声が響く。日本では「庭の千草」というタイトルで親しまれている曲で、「The Last Rose of Summer」というのだそうだ。心が洗われるような、というのはこういう感じか。でも、その街で惨劇は起こってしまうのだ。

写真は本文と関係ありません。

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