メリーポピンズ

いつだったか三谷幸喜がエッセイで「メリーポピンズはセリフもすっかり覚えているくらい何回も見たお気に入りの映画」と書いてたのを読んで、そうか、いっぺん見とかなくちゃな〜と思っていた。
すると、今度は近々新しいメリーポピンズの映画(「メリーポピンズ・リターンズ」)が公開されるという。ちょっと見たい気がするけど、それにはやっぱりオリジナルを先に観なくては!と思ってた矢先、押入れの中からDVDが発掘された(しかも、二枚組・未開封)。

で、今日は封を切って、ひとり鑑賞。うん、確かにおもしろいおもしろい。途中、やや退屈な部分がない、とはいえないけど、かな〜り好み。ダーリンも、たまにはいいものを遺してくれるもんだ。
私が特に、これ、好き!と思ったのは「笑い上戸のおじさん」の話だけど、そういえば「LIFE」で超重い靴をはいていないとふわふわとどこまでも浮かび上がってしまう社長の話があった。そのときはおもしろいことを考えるもんだなと思ったけど、元ネタはこれか? メリーポピンズがどうしてやってくることになったのかの経緯も楽しい。公園の、木々に囲まれた回転木馬はとても美しいし。

ちょっとよくわからなかったのは繰り返し出てくる「義足のスミス」の話。私は頭の回転がにぶいので、何回目かでやっと「あ、そういうことかな」と思ったが、当然映画の中の「爆笑」にはついていけない。ここらが難しいところだ。

バンクス家(メリーポピンズが乳母としてやってくる家)の当主の妻は「女性に参政権を」という運動に夢中で家の中のことは二の次状態。「チム・チム・チェリー」の歌は知っててもそういう設定は知らなかった。この映画の時代設定は1910年。イギリスでは1918年に30歳以上の戸主の女性に参政権が与えられ、28年に男女平等(21歳以上)の普通選挙権となったそうだ。

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