春江水暖

昨日は「春江水暖」という映画を観てきた。中国の映画だけど、よかったなあ。

舞台は富春江という河のほとりにある街。ここに暮らす家族の物語で、年老いた母(その夫はすでに亡くなっている)とその4人の息子たち。長男はレストランを経営しており、次男は漁師。船の上で暮らしている。三男はバツイチでダウン症の息子と二人暮らしだが、博打にはまっていて、根はいい人なんだけど問題を起こしたりする。四男はまだ37歳で独身・・・。
娘が恋をして親が反対するとか、親の介護をどうするとか、よくあるといえばよくある、でも深刻な問題が次々に起こる。辛いなあ、と思う場面もいっぱいある。人ごとじゃなくて。

人々の多くは家を買うことを目標にしている。ちょっと前だったらいくらで買えたのにとか、頭金をやっと貯めたのにとかいう話がぽんぽん出てきて、ああ、私の親たちもいわゆる高度成長期にはそんな口ぶりで話していたなと思い出す。給料はどんどん上がるからとりあえず買えばいい、大丈夫だ、みたいな時代。
お金の話がよく出る。借金を返せとか今、一文無しでとか。
男はみんなよくタバコをすう。

中国が日本の高度成長時代と違うのは日本が順番に経験してきたことをいっぺんに、恐ろしいスピードで経験していることだろう。次男が漁船を住居として暮らしている(住んでいる住宅が取り壊されることになって立ち退いたため)様は、衣服が一応今風なのを除けば何十年も前のものと言われても信じそうだ。だけど、富春江の対岸には林立する高層ビルがおぼろなシルエットになって見えている。街は常にどこかで取り壊したり建設したりで、高速鉄道に乗れば北京まで4時間で行けるようになるらしいとか、地下鉄で杭州まで通勤しやすくなるとか人々が話す。なんだか頭が混乱してきそうだ。
「あなたたちはもうひとりっ子政策は関係なく、子供をつくれるわ」というセリフも出てくる。中国では早くも高齢化対策を考えねばならなくなっている。

とりあえず、富春江の四季が美しい。スケール感半端ない。大和川と淀川をあわせても全然足りません(当たり前)。

そして、冒頭にその風景をバックに説明文が白い文字で出る。10行くらいあったかな。これが漢文で(当たり前だってば!)、かっこいいんだわ・・・。

長男の娘、グーシーを演じていた女優さん、中国美人の典型とも思えるタイプだった。ほっそりと、薄い体。手足が長い。そして横顔のラインがきれいで。
思い出して描いてみたけど、あんまり似てないわ。あー、すいません。

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