ありえん

朝井リョウの「何者」を読んだ。
すごく丹念に書かれた、オーソドックスで正しい小説という印象。いまの「就活」というものには(人から話を聞くだけだけど)まったく、いつの間にこんなおかしなことになってしまったんだろうとあきれるばかりだが、当の就活生たちのリアルな日常(たぶん)が描かれたこういうものを読むと、基本、むかしと変わってないような気になってくる。
むかしはむかしで、ESとかいう言葉もなかったし、ネットなんてもちろんなかったし、表面的にはいろいろ違うが・・・それでも「まあいっしょだよなあ」という気がする。そう思わせるのはもちろん、作者の力だ。

ただ、びっくりしたのは登場人物たちが部屋にやってきてそこの住人である友人のパソコンを(プリンタを使わせてもらうために)平気で借りたり携帯も借りたりすること。ありえん。私なら、まあ貸してもいいが、その前にSNSはすべてログアウトして、クッキーは全部消去して・・・いや、メールにも見られたくないのがいろいろあるからどうするか? いやいや、私の友人に勝手に人のメール見るような人はいないだろうが・・・でも、雑談の流れで「ほら、あのとき、あの人からメール来たでしょ? あの話なんだけど・・・ちょっと見てみて」なんてことにならないとも限らないじゃないか。などと悩みまくるにちがいない。iPhoneの場合はどうすりゃいいんだろ? わからん。 とにかく、ありえん!
なので、無防備に貸し借りして、そのあげくにそういうこと(小説内の)が起こっても、「あたりまえだろー」としか思えない。不思議なひとたちである。

え、私がやましいことありすぎるからだって?!
・・・そう・・・ですか?

写真は10月4日にアップしたやつと同じときに撮ったもの。

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