淀屋橋

おととい、肥後橋付近に用があり、用が済んだあと、帰りは淀屋橋までブラヤマシタした。というほどの距離でもないか。
淀屋橋についてみると、交差点の両側で大規模な工事が進行中だった。これだから困るよね。ちょっと目を離すとあっというまにそこにあったものは解体されて、すぐに新しく何かが建てられて。そして「えっと・・・ここ、何があったっけ」となる。

思い出した。写真の右側の工事現場、かつてあったビルの一階に喫茶店があった。「M」がつく・・・なんだっけ・・・。

結局ネットで調べてそれが「MJB」だったと知る。中に入ったことはない。1階にあった、のではなく地下にあったようだ。地上には看板とかメニューとかの案内だけあったのかな。そんな気がしてくる。だからちょっととっつきにくかったのかもしれない。今と違ってシャイなお年頃だ(ほんまにもう・・・)。入ってみたという友達の話を聞いて、いつか私も入ってみようと思ってた。うーん。もう少し早く気づいてたらなあ。

こうして機会は永遠に失われたのであった。

ここにはやがて高さ150メートルのツインタワーが、道路をはさんでできるのだそうだ。地下鉄淀屋橋駅もリニューアル工事真っ最中だ。

また映画観てきた

昨日、「福田村事件」を観てきた。関東大震災直後、朝鮮人が襲ってくるとか井戸に毒を入れたとかのデマがひろがり、多くの朝鮮人が、また共産主義者が虐殺されるという事態となった。そのことは震災から100年の今年、改めてあちこちで語られている。福田村事件はそんな中で朝鮮人だと間違われた薬の行商人たち一行が村人たちに襲われ、妊婦を含め9人が殺害されたという実際にあった事件。それが映画になった。日本映画が苦手な私だが、やっぱり観ておかないといけないのではと思い、行った。

行ってみてどうだったかというと・・・正直、かなりものたりなかった。

震災時の朝鮮人虐殺という事実について「政府内に資料がない」と官房長官が言う現状についてはまったく酷い話だと思う。こういう現状であるから、この映画が作られた意義は大きいと思う。だから私も行ったわけだけど。
恥ずかしながら私もこの事件について最近まで知らなかった、と思う。聞いたことあったかも・・・なので、たぶん、今年になってから知ったのじゃないかと思う(そんなことも覚えていないのかといわれそうです。すいません)。ネットなどでおおざっぱな知識は得たが、まだまだわかっていないという自覚はある。それだけに映画には期待するところもあったけど、いまいちぴんと来なかった。

知識を得るならネットを入り口として文献でしらべることができるだろう。監督の森達也は公開前にテレビに出演して説明もしていた。でも、そういう単なる「説明」じゃなく、自分ごととして感じたかったのかな私は、と思う。

映画にはさまざまな人たちが登場して、狭い村の中の複雑な人間関係が描かれる。夫が戦死した妻、その恋人、村長、朝鮮から帰ってきた元教師夫妻。そして自由に記事が書けないストレスを抱える新聞記者など。それらを俯瞰するように、群像劇として映画は進む。事件の背景、時代状況、朝鮮人と自分達はどっちが下かと行商人の子供が問う差別の問題。それらをていねいに、まじめに描いていることになるかと思うけど、困ったのはその中のだれにも、私は感情移入できなかったことだ。年とともに涙もろくなっている私なのに、まったく涙もわいてこなかった。なんですか・・・うーん、拡散してるような、感じかな。切実さが、足りない、ような。
もっと、だれかひとりにぐっと近づいて、その葛藤にとことん焦点を置くという方法もあったと思うのだが。
それまで人を殺したことのない一般人がよってたかって何人もの人を殺す異常な状況である。それは集団だからできたのか(たぶん)。日常から異常へはほんの一足なのか(たぶん)。なんでそんなことになってしまったのか。全員何も思わなかったはずはないけど、どうなんだ。100年前に済んだことなのに、もやもやする。

「いや、だからああやって説明してるでしょ、そういう時代だったんですよ。あなた映画見てなかったんですか」といわれるだろうか。
私は「説明」を超えたものが見たい。人間というものの愚かさ、恐ろしさをもっと感じたい。そして記憶したい。映画なんだもの。

大阪では現在、6館で上映中。どこで観ようかと思ったが、ひさしぶりにシネ・ヌーヴォに行ってきた。映画が終わった時には小雨が降っていた。

グループ展

高校の美術部OB会がやってる展覧会に、美術部出身じゃないのに作品を出すようになって今回で4回目。会自体は30年以上の歴史を持つが、諸事情あって今回でひとくぎりつけ、もろもろ見直して来年から新しいスタートを切ることになった。そういわけで今回の展覧会はこれまでの集大成、新作・旧作問わずみんなどんどん出そうよ、ということに。

今日は搬入&展示だったが、いろんなジャンルの作品が集まって、にぎやかな展覧会となった。いや、展覧会は明日から日曜日までなんですけどね。

http://sankyuu.sakura.ne.jp/topics/event.html#milk

会場はJR堺市駅そばの堺市立文化館のギャラリーです。おついでのある方はお立ち寄りください。よろしく! 私は写真2点出してるだけですが。

写真は会場のある建物の入り口付近。パンチングメッシュの影があざやかに決まってます。通行人のおじさんの上にも・・・。

映画観てきた

3日前に映画観てきた。「アステロイド・シティ」。
ちょっと変わった映画をいつもつくっているウェス・アンダーソンの最新作とか。

今回も凝ったつくりである。1955年を舞台とするお話(これがまるでサーティワンのアイスクリームのような色彩のアステロイド・シティ)と、その作者たちが登場する物語外の世界(これはこれでつくりものっぽいモノクロの世界)とが交互に登場、と思ったらいつのまにか行き来できてたりする。

3人の女の子たちがとてもかわいい。ダンスする鳥(何て鳥なのかな)もかわいいし、宇宙人もかわいくておかしい。楽しいなあ。なんでもいいから延々と続けてほしいもんだ。と言いながら、途中一瞬、「長いまばたき」をしてしまった。わー、やっぱりやってしまったというのが感想だ。なぜって、最近の私は毎日夕方、ものすごく眠くなって、ふと気づくとパソコンの前で船を漕いでたりするのだが、その現象が起きるのがだいたい6時半〜7時ごろなのだ。映画は6時5分からだった。なんとなくいやな予感はしたのだが・・・。まあそれ以降はうそのように目がさえるんだけどね。夜中の3時ごろまで。

映画のあと、駅前のイオンに寄った。隣の駅とはいえめったに来ないし、じっくり見たことなかったけど、やっぱりいつも行く近所のスーパーより広い〜。それでつい写真を撮ってしまった。時間帯によるのだろうけど、店の広さに比べて人が少ないし、冷凍食品のコーナーは若干照明が落とされていて、なんだか不思議な空間ぽくなってないですか。

でもあんまり広くてわけわかんなくなって、結局買ったのはコロッケ2個入りとネギ塩チキンだけだった(どちらも値引きシール貼ったやつ)。
それを下げて帰りながら、やっぱり狭苦しく、ごちゃごちゃしててBGMがやかましく、レジのおばちゃんが時には「玉ねぎの詰め放題、こんだけ? もっと入れといで」と言ったりする店のほうが私にはお似合いなのかなと思ったのであった。

音楽をあまり知らない

今やってるドラマ「何曜日に生まれたの」に昔の曲「バスストップ」が使われている。
昔の曲だから年寄りのヤマシタはよく知ってるだろうと思われるかもしれないけどそうとは限らないんです。まあ一応知ってる、程度(ひとには「ああ、知ってる知ってる」とか言ったりするけど)。私は音楽をあまり知らないんです。

それで改めてネットで探して聞いたりする。
おお、なんと単純明快な曲なんだ。歌詞はよく知らなかったが特に紆余曲折があるわけでもなく、悲劇的なラストになってるわけでもなく、実はすべて妄想でしたとかというのでもなく、ハッピーハッピーな歌なのであった。全然それでいい。曲調がなんとなくせつない雰囲気があるので、つい勝手にこちらが妄想しただけなんですが。

なんだかんだで繰り返し「バスストップ」を聴く毎日。

それから何日か経って、あることがきっかけでまた古い曲を聴くことになった。それは「スカボローフェア」。

S&Gは当時から大好きだった。初めて自分にしっくりくるバンドに出会ったと思った。

ひさしぶりに聴いてると涙がこぼれた。名曲すぎる。そして美しすぎるギターの音色を聞いて思い出す。むかしむかし、ああこんなふうにギターを弾けたらなあと思い、ギターを買ったけど、全然だめだったこと。なんかいろいろはずかしかった時代。ばかすぎる自分。なのに、もう一度やりなすとしてもやっぱり同じことをするだろうとも思う。

なにげに見たら、リリースされたのは1966年とのこと。なんてこったい。「バスストップ」も1966年なんだ。同時代に対照的な曲。
そんなもんだなと思う。

とりあえずここ数日は毎日「スカボローフェア」を聴いてははらはらと涙をこぼすのが日課となっている。そして飽きたらまた「バスストップ」を聴く。どっちもいいです(笑)。

クレーン

うちの団地の建て替え工事(一部完成したが、また次期工事が近く始まる)とか駅前の商店街のリニューアル工事の現場写真は何度も載せたけど、これは某病院の移転建設工事の現場。ちょくちょく行くショッピングセンターのそばの陸橋が最近開放されたのだが、その向こうに何台ものクレーンが見える。
そして陸橋のつきあたりからiPhoneを下に向けて撮ると、なんだかすごいことになっているのがわかる。なんて複雑なんだ。こんなのが試験に出たらお手上げだ。意味わからんけど。

とりあえず工事だらけのわが街。この3か所はいずれも駅の近くなので、しばらくぶりにやってきた人がびっくり仰天する日は近い。

蚊が心配だ

ある日ふと、今年は1回も蚊にかまれてないことに気づいた。

一応書いておくが、大阪では「蚊にかまれた」という言い方が多数派。たまに「刺された」という人がいるかもしれないが「蚊に食われっちまってよー」などという言い方はめったに聞かない。そんな言い方をされたら「江戸っ子か」と突っ込む。わざとそういう書き方にしたけど。

毎年、「私って蚊にかまれやすくてー」「あ、そうなん? O型じゃない? O型はかまれやすいらしいよ」「確かにO型やけど」「いや、お酒飲んでたんやろ」「飲んでないって」とか、飽きもせずにそんな会話をするのが私的季節の風物詩だったのに、おかしい。

と思ってネットで適当に調べたら「あんまり暑い時は蚊の活動も鈍る」という記述を見つけた。なるほど、そうなんだ! わかる。人間でもそうだしな。
そういえば、今までも夕方頃によくかまれたような気がする。買い物から荷物下げて我が家にたどりつき、ドアの前でカギを探してるときとか。やっぱり蚊も「そろそろ涼しくなったから活動開始だな〜」という感じだったのか。わかるわかる。

しかし、今年は夕方でもあまり蚊に出会わなかった。連日猛暑日だしな・・・。

おとといの夕方、やっと蚊が家に入ってきた。おお、来たか! なんだかなつかしい。でも、ふらふらとやる気なさそうに飛び回るだけで、結局かまれなかった。目の前にやってきたのでつい、反射的に手が動いてパシッとやってしまったら簡単に昇天されてしまった。

蚊、だいじょうぶか。地球温暖化進んでるんだぞ。

セロリとケーキ

スーパーの野菜コーナーにいたら女性の店員さんがレジのほうから走ってきて、私のそばにいた男性店員さんに
「主任、おつまみセロリがバーコード通らないんです!」

二人で漬物のコーナーに行く。野菜コーナーのすぐそば。

「これです」

「あー、これは○○とちゃうからな・・・」

おつまみセロリってセロリの浅漬けか何かなのか。おいしそうだ。しかし、バーコードのところで反抗して意地でも通らないぞというなんて(想像)おとなげないやつだ。

今日はきまぐれでデパートで高いケーキを買って帰った(ひとつ500円近かった)のだけど、味が濃厚すぎて私にあわなかった。

明日はおつまみセロリを食べたい。

日曜日に映画観てきた

台風のせいで月曜日からお天気が悪くなることがわかってたので、日曜日に映画に行ってきた。近所のシネコンにはしばらく行ってなかったので久しぶりに行くと駅前のシャトルバスの乗り場が移動してたりしてちょっと面食らった。

映画はもちろん(?)「バービー」。早く公開してくれないかなと思ってたので金曜日に公開されて、割とすぐに行った。よかった。やっぱりアメリカ映画、好きだよー!と思える作品。カラフルで楽しい。バービーの洋服がみんなかわいいし。ライアン・ゴズリング(ケン)も好きな俳優。

バービーたちの住む世界は女の子が主役。なのに、人間世界に行ってみたらそこはおっさんたちが牛耳る世界。(その世界がどんだけうんざりするかは知ってるもんね。)そして、バービーの世界に戻ってきたら、なんとケンたち男が支配する悪夢な世界になっていて、もともと大統領だったり研究者だったりした女の子たちがむずかしいこと考えず男に媚を売る仕事についてて、このほうが楽だからいいわ〜、なんて言ってる・・・みたいな、中身は超なまなましい、現実世界を皮肉ったもの。笑えるところもいっぱいで、拍手したくなったり、過去のいろいろを思い出して今更ながら怒りで震えたり涙がこぼれたり、まあそんな映画なのだ。
おすすめです(こんなこと書いたのは初めてかも?!)。そして、やっぱり憲法は大事にしないといけません!

で、台風7号はのろのろ進むもんで水曜日の今日になっても新幹線の運行に影響が出ているという状況だが、幸い我が家には被害はありませんでした。ただ、昨日ベランダに出てみたらおもいっきり汚いバスタオルらしき物体が室外機にひっかかってた。触れるのもいやなくらいだったけど、そのタオルはたぶん、どこかのベランダから強風で舞い上がり、泥の上に落下し、転がり、そしてまた舞いあげられて、と長い長い悲惨な旅をしてきたのだろう。お疲れさまでした。一瞬手を合わせ、その後処分させていただきました。

まあそれくらいが被害、ですかね。

映画観たけど

おとといだけど映画を観に行った。
しばらく観てないので何を観ればいいのかわからない。でも、何か観たい。
それで、難波で「怪物」を観ることにした。夕方一回きりの上映。もう上映終了が近いようだ。でも、どの回を観ればいいのかと迷う心配がない。早起きする必要もないし、帰りにスーパーに寄ってもめぼしいものはすべて売り切れという心配もない、絶妙な時間帯。

まあその点はよかったけど、肝心の映画。
やっぱり私の好みじゃなかった。

始まって割とすぐの、母親(安藤サクラ)が学校で校長(田中裕子)や担任に面談するシーンが「うーん」で、観にきたことを後悔した。校長については、最後までなんとなくひっかかったな・・・。ホルンを吹くシーンもどうなんだろう。

 いったい「怪物」とは何か。登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに、私たちは何を見るのか。──というのがキャッチコピーになってるけど、これは一種の誇大広告だと思った。

帰りに近くで少し写真を撮った。