雑文」カテゴリーアーカイブ

脱皮した

昨日の夜、パジャマのズボンをはこうとしたらなんかひっかかった。あっ、と思って見たら左足の親指の隣の指、人差さないけど人差し指といわれる指の爪がはがれそうになってる。うわ、たいへんだと思い、そうっと椅子に腰掛け、よくよく見たらなんと、次の爪ができてるじゃないか。はがれそうになってる爪の下に。

なもんで、はがれそうになってた爪を遠慮なくはがした。
いやー、すごい。まじまじ見る。
生まれたばかりといった感じのたよりない、新しい爪がそこにあった。
生えるんや・・・。

その指は何ヵ月か前、たぶん、ちょっときつい靴をはいて歩き回ったせいか、気づいたら真っ黒になっていたのだ。なんだこりゃと思って検索したらどうやら「爪下血腫」というやつらしい。爪が黒くなったのではなく、爪の下に血腫ができていると。
別に痛くないし、ほっといた。
最近、だんだんその爪がまだらに白くなってきてた。つまり血腫が消えつつあった。
あ、そういえば爪を切ろうとしたとき、なんだかふわっと・・・浮いているような感じがしたので、さわらないほうがいいと思った。いや、そもそも爪が伸びてないことに気づき、切らずに終わった。
すでに爪は死んでいたのか。

サッカーやってた人などはこういうのを何度も経験しているそうだ。

今年の桜

毎年桜は咲いて、毎年人は花見に行く。よく飽きないものだ。
と自分でも思うが、やはり今年も人並みにカメラ持って歩いた。近くだけど。
ここは駅前を過ぎて、ちょっと歩いたところ。陸橋の両脇に桜が植っていて「桜のトンネル」とかいわれる。

ここの桜はみんな、株立っていうのかな、根本に近いところから分かれてる。それで、低いところから花がたくさんあるし、「トンネル」の天井が低い。トンネルを抜けると、ちょっとおおげさだけど「明るい」と感じる。いや、実際、遠目に見るとこんなふうにすっぽりおおわれてるし。(下)

桜はやはり枝がぐにゃ〜んと下がってのたくってるようなのがかっこいいよね。まあ好みかな。幹がまっすぐで箒を立てたように枝を広げるのがかっこいいと思う人もいそうだ。
ここの木は下のほうを見るとまるで「やまたのおろち」みたいで若干不気味な感じもする。今年は、なんでか知らないけど黒い網でおおわれていて、いっそう不気味だった。

で、のたくった枝のすきまから向こうを見ると人が立ってる。写真を撮って気づいたら向こうもスマホを向けているじゃないか。
向こうからこちらは、どんなふうに見えたのかな。

映画観てきた

おととい、「フェイブルマンズ」を観てきた。恥ずかしながらスピルバーグ好きだから。はじめて「おもしろい!」と思った映画が「未知との遭遇」だったし。

え、それ以前はおもしろいと思わなかったの?と聞かれそうだけど、そうなのよ。「未知との遭遇」のとき、すでに子供でもなんでもなかったけど、そして私の若い頃は男の子とデートといえば、無難に「映画」だった(今はどうなんだろ?)のだけど、特に・・・あ、そうか。その場合はだいたい男子から「○○観に行かない?」と提案されて、なんとなく特に反対するでもなく一緒に観た、という感じだったと思う。主体性ないんです、私。スピルバーグがこの世にいなかったらずっと、そういう状態が続いていたかも。人に勧められて観て、まあこんなもんかな・・・よくわからんな・・・みたいな。

なので、スピルバーグといえば私の恩人。その、恩人のスピルバーグの作品を最近観ていなかったので寂しいと思ってたところなんである。

「フェイブルマンズ」はスピルバーグの自伝的な物語だそうだ。その通り、主人公が子供の頃に映画に魅せられ、自分で映画を作り始め、どんどんのめりこみ、一方で家庭でも学校でもいろいろあったけど、ついに念願の映画の道を本格的に歩み始めるというところまでが描かれる(荒っぽい紹介)。

映画にくわしい人はこういう映画を観たらたぶん、もう、いくらでも語り出すだろう。あの映画は、とか、あのシーンの意味は、とか。
正直私はそのへんはちゃんとわかってない。私的にはクローゼットでフィルムを見せられたママの表情が次第に変わり、やがてはらはらと涙するシーンがクライマックスだ。
バート(パパ)もベニー(パパの親友)も、そしてママもみんないい人で、魅力的で、それでもしんどいことは起きてしまうのだ。そしてママが言うように「起こったことにはすべて意味があるのだ」。

あ、下の絵は全然似てないですが、気にしないでください。

アップグレードはたいへん

最近、どうもこれはOSをアップグレードしないといけないなと思うようになっていた。
facebookの仕様が一部変わったがsafariがそれに対応できていないみたい。コメントを読むときに別ウインドウが開くのだが、そこでうまくスクロールできない。下のほうのコメントが読めない。
yahoo!のトップページに何か注意書きが出る。どんなだったか覚えていないけど、要は「君のブラウザでは悪いけどちゃんと表示できないよ」ということらしい。
気分悪いのでfacebookやyahoo!を見るときはChromeにしていた。全面的にChromeにしたらよさそうなもんだけど、それはそれで若干問題があって(詳細は略す)。

決定的だったのはとある通販サイトで注文しようとしたとき。最後の最後でうまくいかない。何回やってもエラーが出る。それでクレームのメールを入れたところ返信は「当サイトはOS10.15以降に対応しています」

がーん

そうなんです。私の今使ってるMacBookProは2019年に買ったものでそんなに古いわけではないんだけどOSのアップグレードをさぼっていて「Mojave」(10.14.5)のままなのだ。それって、もはや見放される対象になるのか。どうでもいいと思われるのか。くやしいいいっ。

それで、アップグレードすると決心してからちょっとばたばたする日が続き、一段落したので決行したのが一昨日の夜。最新のOS「Ventura」が無事インストールできた(けっこう時間かかった)。だが、その後の「アップグレードにまつわる諸症状」がいろいろあって、昨日はその対応で終わってしまった。疲れた。でも、気分一新。すっきりした! これからはこまめにアップグレードすることにする。

でも、ずっと前から使っていたFTPソフト「Fetch」の日本語版はもうなくなっていたことを知る。これを機にcyberduckを使うことにした。
Officeは古いやつだったのでOSが新しくなると使えなくなったが、もともとWordもExcelも自分ではほとんど使わず、送られてきたものを開くだけだったので、それならPagesやNumbersでいけるらしい。などと知る。
まあいろいろ、どんどん変わるんだなと思う。でも、昔はOSが変わるってもっと大変なことだったように思う。いまはすべてカジュアル化しているとも思う。

ちなみに「Mojave」は「モハベ」と読むことを、これを機にはじめて知ったのである。
私はずっと、ひそかに、心の中で「もじゃべ」と読んでいた。別に人前で声に出して読む機会もなかったのでそのまま過ごしていたんだけど、知ることができたのは良かったのかどうなのか。なんとなく毛深いおっさんをいつもイメージしていた。このおっさんとももう別れてしまった。達者でな。

本歌取り

Twitterの朝ドラ界隈ではヒロインの彼氏・貴司が作った短歌「君が行く新たな道を照らすよう千億の星に頼んでおいた」が万葉集の狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ)の歌「君が行く道の長手を繰り畳ね焼き滅ぼさむ天の火もがも」の本歌取りであることが明かされた昨日から、俵万智がそのことに気づけず悔しがったり岩波書店のアカが「うちふるえました」とツイートするなどちょっとした騒ぎになっているが、この人の名前(狭野茅上 娘子とも書くようだ)を覚えるのに丸一日かかってしまった。そしてまた忘れるだろう。なので、ここに書いておこう。

ともあれ、本歌取りというのはレイヤー構造であるわけなのだなあと思う。元の歌は激しい情念のこもった歌だが、貴司の歌は穏やかで、距離をおいてみつめている風である。だが、本歌取りだとわかった人には元歌の情念の世界が透けてみえる、みえてほしいと作者は願っているということか。
掛詞とかもそのひとつなのだろうけど、短い中にも何重にも世界が重なり、複雑な景色をみることができる、そのための技法が長い間に蓄積されてとんでもないことになっているようだ。これはやはり近づかないほうがよさそうだ。

狭野弟上娘子は当時の女官だったそうだ。女官ってどんな服を着ていたのかなと思い、ぐぐって出てきた画像を参考にした。チマチョゴリと似ているね。

雪でいろいろ思い出す

何かを読んだり聞いたりしているうちああ、そうだ、あれはどうしたとか、これはどういう意味だったろうとか、あの人はこんなこと言ってたなと思ったり、次から次へと思い出し、そして気がつけば亡くなったひとのことをぼんやり思っていたりする。

雪の写真や映像を見ているうちに高村三郎さんのことを思い出した。若い頃お世話になった人たちのうちのひとり。五十代で亡くなられたけど、いまでもあの笑顔、口調は覚えている。岩手県雫石の出身で、小説も書くが俳句も若いうちからつくっていた。

雪しまき顔ふせ歩く子が来たり

雪の面をひくく這いゆく吹雪かな

雪降るや野に何もなし音もなし

(いずれも「春の泥」所収)

写真は岩手県じゃなく新潟で撮ったものだけど。

あけましておめでとうございます

すっかりひとりの気ままな生活に慣れたお正月。幸いなんだかんだいっても今のところ元気です(先のことは考えないようにしています)。

昨日は紅白を「ながら見」してたんですが、藤井風という人、初めて見た。ほーーーーー。

岡山出身ということだけど、「死ぬのがいいわ」でも方言をうまく使ってる。「あなたがええ」とか「あんたがええのよ」とか。ネットで歌詞を調べると「いい」となってたりするけど、「ええ」と聞こえる。「何なん」という曲も聴いてみたがこれはさらに「はさがってる」とか「わしは言うたが」とかいっぱい使われている。私は広島弁はよく聞いたけど(なんでかは省略します)岡山弁って広島弁によく似てるよね。まあお隣だからあたりまえか。
いいなあ岡山弁。大阪弁はすでにメジャーになりすぎていまさらどうってことないけど、これから岡山弁あたりがくるのかもね。

初日の出には間に合わなかったので初月の出を先ほど拝んできました。いやー、初月の出っていいもんですね。なにやら敬虔な、身の引き締まる気持ちが全然しません。

その後、ねんがらじょう(語調を整えるために「ら」を入れてます)を投函、近くの100円ローソンに寄ったらまだ100円おせちを売ってたのでちょっと買いました。これ、お酒のむためのものかな。のんでみようか。チョーヤの梅酒(ちいさい瓶の)ならある。

ボテロ展

今日は京都の京セラ美術館で「ボテロ展」を観てきた。

ボテロって、ふくよかというかおでぶさん(そしてそのおでぶさんがぴったぴたの服を着ている)の絵で有名だけど、そんな画家の名前が「ボテロ」ってわかりやすすぎませんか。べつにいいですが。

撮影自由なので撮りました。一部の作品は撮影可というのはときどきあるけど、ボテロ展は全部撮影可でした。ボテロ、太っ腹。さすがボテロというだけあるな。

人物の絵もいいけど、やっぱり花や果物の絵が好き。いつまでも見ていられそう。

でも、こんなふうに写真を撮るとショップでポストカード買う気も起こらないね。商売上がったりではないんだろうか。と心配してみたり。

ところで、阪急京都線には久しぶりに乗ったんだけど、淡路駅のそばがものすごい工事中であることに気づいた。もう何年も前からやっている高架化の工事で、まだ終わりが見えない大工事らしいけど、私がいままで気づかなかったのはたぶん、梅田を出てすぐに寝てしまう・・・まあ十三くらいまでは意識あるんだけど・・・のでこれまで気づかなかったのだと思う。今日はたまたま起きてた。

で、その工事が終わり、めでたく新駅となったら「ニューあわじ」になる、とまことしやかに語られているそうなのだが、ほんとですか。そうなったら車掌はやはり「次はニューうあーわああじ〜〜♩」とあのメロディでアナウンスするのだろうか。楽しみだ。

「枯れてる」

帯状疱疹はその後順調に薬(ロキソプロフェンは痛み止めだけど、本命は抗ウイルス薬のなんとかという薬)が効いて、ほぼ治りました。早く治療をしないと長引いて、治ったあとも帯状疱疹後神経痛というのが出る可能性もあるそうなので、皆さん、帯状疱疹かと思ったら早くお医者さんに。というよりワクチンがあるそうなので打っておいたほうがいいかもですよ〜。

ところで、最後となった日、お医者さんで「ちょっと見せてもらえますか」と言われて背中を見てもらったら「ああ、もう枯れてるな」と言われました。

「枯れてる」

なるほどね。最盛期は真っ赤なぶつぶつだったのが茶色く、平坦になって、少しずつ薄くなってるようです。「枯れる」んですね。発疹は。

腰痛でまいった(続き)と思ってたら帯状疱疹

えっと・・・続きなんですが。

腰はけっこう調子良かったのですが、13日の日曜日に突然またぶり返した。
それとほぼ同時に、なんだか神経痛みたいな痛みが出てきた。キリキリ!という痛みが右の脇の下〜胸あたりに。
こういう痛みは実は子供の頃からなのだ。といっても当時は頭というかこめかみ、かな、なんだかその辺にキリキリ!という痛みが出て、そのことを母に言うと「おかあちゃんといっしょやな。遺伝したんやな」と言われ、それ自体はちょっとうれしかった。おなじことを父に「お父ちゃんといっしょやな。遺伝したんやな」と言われたら「げー」と思っただろうけど。

その後、成長するにつれ、時にはふとももあたりにキリキリ!という痛みが出たり、また別のところだったりしたが、まあそんな感じだったので、今回も「要するに神経痛なんだな・・・」と思ってたらいつもより長い。何日も続く。そして、今までよりずっとキツイ。今までそんな痛みで薬をのんだことなかったけど、バファリンを飲んだらけっこう効いた。また痛みが出ると、またバファリンを飲んだ。

そうこうしてたら胸のあたりがかゆくなってきて、かいてたら赤く、ぶつぶつとはれてきた。背中にもある。それでやっと気づいた。帯状疱疹じゃないの、これ!

ネットで調べると、帯状疱疹は早く治療を始めたほうがいい、とある。それですぐに徒歩圏内の皮膚科に。問診と、実際に背中を見ての医師の判断はやはり「あ、帯状疱疹で決定ですね」

というわけで、いろいろ薬をもらい、毎日のんでおります。「帯状疱疹は痛い」「あれはきつい」とうわさに聞く通り、その痛みたるやかなり過激で、なんといいますか刃物で切られたようなというか焼かれたようなというか、とにかく鋭く、かつ強い。夜に飲んだ薬(痛み止め)が朝までもたず、夜中に痛みで目がさめ、眠るどころか七転八倒するばかりでどうしようかと思ったけど、とりあえずつなぎにバファリンでいいか・・・バファリンよ、頼む!とのんだり(一応効いた)。それが2日続いた。まいった。
今日、クリニックでそういうことを伝えて、追加の痛み止めを出してもらった。これで安心か・・・ふー・・・。

痛み止めが効いてる間はほぼ普通。かゆみのほうはたいしたことないです。ただ、くりかえしますが、痛み止めがきれたらひどいことになるだけです・・・いや、おそろしい、おそろしい・・・。

あ、ぶり返した腰痛はいちおう収まりましたが、そういうことでリハビリに通うのはストップしてます。痛い時に引っ張られたらとんでもないことになりそうじゃないですか?

写真は今日撮ったサザンカ。