月別アーカイブ: 2017年10月

とけゆく落ち葉

目が疲れやすくなった。
数日前は、朝、目が痛くて開けることができず、2時間くらい寝なおしたら少しましになった(単に寝不足か)。念のため、夕方、眼科に行ったけど別に傷も何もなく「きれいですよ。薬も出しませんよ」と言われた。
目の疲れをとるのに、あたためたおしぼりを使うというのがネットにあったのでさっそくまねてみた。使わずにおいてたガーゼのハンカチを濡らしてぎゅっとしぼり、レンジで10〜20秒あたためる。これをまぶたの上にのせると、気持ちいい〜。
以来、ときどきやっている。

写真は何日か前の雨の日に撮ったもの。大きな葉っぱはクズの葉。草の葉は木の葉より組織が弱いようだ。

1027

やっと「ダンケルク」

近くのシネコンではそろそろ終わりそうなのであわてて「ダンケルク」観てきた。一日一回のみの上映だが観客は私を含め6人。

疲れる映画だった・・・。
第二次大戦のさなか、ドイツ軍によって英仏連合軍はダンケルクというところに追い詰められる。そこからの救出作戦を描いたもの。といえば思い出すのはノルマンディー上陸作戦を描いた「プライベート・ライアン」。あれは冒頭のシーンが臨場感ありすぎて「もう、やめて〜!」って感じだったが、あのシーンが終わるとそうでもなくて、ほっとしたりした。今回はほっとする間がない。クリストファー・ノーラン、容赦しない。怖い。スピルバーグみたいなわけにいかないのだ。

ラストはあれでも一応救出作戦が成功したことになってる、のだろうけど、実感として全然そんなことない。どさどさ死んでいく。一部の、たまたま運が良かった人間が生き残っただけだ。私なんかもし男で、もし戦争に行ってたら体力ないし先を読む能力もないし、真っ先に死んでたし、真っ先に船を下りろと言われそう。女でよかった。(いや、もちろん、これまでも女も戦争に無関係ではなかったし、今後は女も前線に立つ可能性もあるだろうけど、と一応追記しておく。)
しかし、空軍ってやっぱり花形だなと思った。チョー怖いけど。

冒頭に陸のOne week、海のOne Day、空のOne Hour、と文字が出て、ただそれだけ簡潔に伝える。ここがかっこいい。

私のことなので、例によって主役級の若者の顔が全然区別出来なかったので時々話が「?」になったことはことわっておく。顔を覚えられないのはいつもだけど、今回はみんな泥だらけのぐちゃぐちゃで、その上みんな同じ服なので、もう誰が誰なんだか。あと、観てる間ずっと眉間にしわ寄せ、顔がこわばったままになるので美容に良くない映画でもある。要注意。あと、ジャムパンを食べてみようかという気になるかもしれない。そういう映画である。

写真はそれとは全然関係なく。

1014

いやな思い出がよみがえる

「ひよっこ」も「やすらぎの郷」も先月末で終わった。どっちも、ついに感情移入できたことがないままだったなと思う。
特に「やすらぎの郷」は、とてもよく計算されたドラマだと感心はするが、想定の範囲を超えていない。どころか、なんだかいや〜な思い出がよみがえるようだった。ああ、こんなこと言いそうな男、いたなと思う。私が若かったころ。そういう人(追記:登場人物の特定のだれかがそうだというのでなく、ドラマ全体に満ち満ちている空気、ということは作者自身なのだろう)が好んで使う言葉は「女はこわいねえ」。そう言いながら腹の底で思いっきりばかにしている。私はそれに反論しかけては自分が無力であることを思い知らされ、反論の声はふるえ、一生懸命抑えたつもりなのに涙が勝手に出てくる、そんな、なかったことにしたいみっともない思い出。
倉本聰の作品は見たことなかったが、なんとなく好かんイメージだった。見たこともないのにそんなこと言うのもどうかと思って言わなかった。今回はがんばってほぼ毎回見た。これで堂々と言える。やっぱり好かんわ倉本聰(笑)

写真はそれとは関係なく。

1008

やっと「バベル」

やっと「バベルの塔」展に行ってきた。国立国際美術館。7月から始まってて「当分やってるんだな・・・」と思ってたら案の定ぎりぎりになってしまった。
危惧していた通り、頭の中で「ベルギー奇想の系譜」と「怖い絵」と「バベルの塔」がこんがらがってる。「聖アントニウスの誘惑」(版画)はすでに見たやつだし、背中に子供をおんぶしていたらその子がどんどん重くなっていって実はキリストだったというクリストフォロスの絵も別の画家の作品を見ていたし、ソドムとゴモラの話に出てきたロトさんもまた出てきたし。まあそのへんの話はあちらの絵画を鑑賞する際には基礎知識としてもっておかないといけないものなんだろうけど。
でもおもしろかった(なーんだ)。ボスとかブリューゲルってその当時も人気画家だったわけだし、いまの人にも人気があってもなんの不思議もないけど。
予想外だったのは、会場に入って最初に出てきたのがけっこうまとまった数の「ネーデルランドの木彫」だったこと。これがわりとおもしろかった。ものめずらしかったというか。

今日は1日雨だったけど、美術館を出て肥後橋の駅まで歩くうち、おそろしいばかりの風雨になった。300円のビニル傘が折れるかと思った。写真はまだ、ポツポツ、と降ってたころに撮ったもの。

1006

 

今年は

忙しいというほどでもないのに要領が悪くていっぱいいっぱいになってしまい、先週はデジクリも休載させてもらったヤマシタです。次は休めないぞ、と自分に言い聞かせております。休み癖つけたくないしね。

今年もカメムシの季節がやってきたが、今年は去年より数が少ないようだ。でもあったかいところを求めてやってきては洗濯物にくっつくシーズンはこれからが本番。気を抜けない。

去年はなにしろクサギカメムシを見たのが初めてだったのでめっちゃパニクったが今年は一応、彼らの生態もだいたいわかったし、こういう場合はこうしよう、こうきたらああすればいい、最悪の場合でもこれで、とマニュアルが確立されつつある(ガクブルだけど)。とにかくなんとか平和裏に解決したいので。

思えば去年はトータルでも数匹とはいえ、殺生しすぎた。深く反省している。カメムシの慰霊碑でも建てたい気持ちだ。私とて生来残虐な人間ではないのだ。願わくはクサギカメムシのおなかが妙に白くなく、横縞がなく、脚をもさもさ〜と不気味な動かし方をしないでほしい。体もなんとなくころんと丸みがあって、硬い感じならまだいいと思う。そのへんの問題が解決をみた日は・・・それってクサギカメムシとちゃうやろ!

とりあえず洗濯物を干すためにどうしても開け閉めしないといけない窓以外は、当分閉めきる方針だ。春まで・・・長っ。

写真はそれとは全然関係ない、この間の兵庫県立美術館での残り物。

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