今日は堺を舞台にした映画「嘘八百」の特別上映会に行ってきた。私にとっては高校の後輩にあたる今井雅子さんが脚本を担当したこともあり、同窓会の役員をしているMさんやNさんもエキストラで出た・・・といっても、最終的にカットされてしまったようだけど(笑)とにかく堺市民は必見の映画なわけです。
関係者のあいさつがあったり、さすが「特別上映会」。いいものである。
映画は、まったく不満がないわけではないが、あたたかで、後味のいい映画だ。佐々木蔵之介ならではのちょっとくずれた、リアルな関西弁二枚目ぶりもなかなかけっこうでした(あえてイケメンという言葉は避けました。昨今のイケメンって「はあ?どこが?」なやつ多すぎで)。
上映会はアリオ鳳のシネコンで行われた。アリオには以前、JRの鳳駅から歩いて行ったことはあるが、10分も歩くのがめんどくさくて、今日はバスで行った。最寄りのバス停から5分ということだったので。
ところが、バス停を下りたとたん、どこを向いて歩けばいいのかわからなくなった(さー、方向音痴の本領発揮だ)。一応GoogleMapに打ち込んでみたものの、あれって自分がどっち向いてるのか、ほんと、わからなくなるよね。行ったり戻ったりしてるうちマップ内の経路がぐじゃぐじゃになるし。めげずにしつこくしつこくナビしてくれるけど、根本的になんか違うような気がするのよね・・・。
それで、向こうから来たおっちゃんに「すいません」と声をかけた。おっちゃん、何を聞くねんとばかりに身構えるが「アリオ、どっちですか」と聞いたとたんににこにこ顔になり、「ああ、そこを渡って左や」。「あー、そうなんですか」と言いかけたところへ右手から現れたおばちゃん「私、アリオへ行くよ〜」・・・ついて行かざるを得ない。「ほら、そこにArioて書いたあるやろ」と言われて斜め前方を見ると、まじ、すぐそこじゃないか!
案内されるまでもなかったのだが、なりゆき上そうもいかず、そこからアリオまでおばちゃんと一緒に歩くことになった。「どこから来はったん? ああそう、映画? 和歌山から観に来る人もいてるよ。和歌山って映画館ないからねえ。ここらはスーパーの激戦区やで。ライフやろ、アリオやろ。ウイングやろ。しやから安いほうへ安いほうへ行くねん。パンなんか1割や2割引では私ら買えへんよ。○時になったら半額なるし。○○は○時になったらこないなるし、○時になったらあれがこれで、何がこれで、もうほんま、ここらはスーパーの激戦区やからね」と、着くまでに「スーパーの激戦区」という言葉を7〜8回聞かされた。
アリオに着いて「で、映画館はどこなんですか」と聞くと、「ああ、そこのエスカレーターでこう上がってこう上がって、クイっと、こっちやな」と言われた。
まあそういうわけで、GoogleMapのナビより人間ナビのほうがやっぱりようわかると思ったのであった。もうええというくらい教えてくれますから。
なお、おばちゃん、おっちゃんと言ってもいずれも私とあまり変わらない年代で、「おまえが言うな」と思われた方もおありかと思いますが、そのへんは大目にみてください。