見学会に行ってきた

うちの近所で進められている団地建て替え計画。建物が完成して盛んに宣伝してるところだが、その見学会に昨日行ってきた。もっとも今回は申し込みはせず、「見るだけ」。

総戸数500戸超のうち400戸程度はすでに元の居住者や近く解体予定住居の住人の優先申込ですでに埋まっていて、残りはほとんどが1Rや1DK。狭くて家賃高い。少々高くなるのは想定内だが、どうみても学生さんか単身赴任用という感じだし、2 DK以上はほんの少しなのでたぶん抽選ではずれるだろう。次回でいいわ、ということにした。

いま住んでるところは築50年の古い団地だからそれと比べたらあたりまえだろうけど、いやあ、やっぱり設備がいいわ。ビルトインコンロ付き、エアコン1台付き、オートドアロックシステム、無線LAN機能搭載給湯リモコン、宅配ボックスあり。バリアフリー当然、浴室やトイレ、広いバルコニーはずぼらな私でも掃除がしやすそう。窓ガラスは複層ガラスとかいう、結露しにくいやつらしい。おお、冬の朝の日課となっている結露処理から逃れられたらどんだけうれしいか! だいたい今は洗濯機置き場がなくてぶつぶつ言ってるのだからもう、話にならないレベルなんである。もちろんエレベーターがあるので何階があたっても平気だし(古いエレベーターなしの団地だと4階や5階は空室だらけだったりする。私もいまさらそれはごめんこうむりたい)。

途中、ご高齢のカップルと一緒になったが、奥さん(たぶん)のほうが「畳の部屋がないのよね・・・」とつぶやいていた。

そうだ。そういえば、畳だけじゃなく・・・襖も障子も全然なかった! てことは、ぼろぼろになった襖を見ながら「張り替えなくちゃ」「まだいいか」と毎日煩悶することもなくなるわけだ! 業者さんに張り替えをしてもらうとなると枚数が多いからけっこうな出費だし、自分でやると腰が痛いし、そういう悩みから解放される。これは大きい。でも、そうか・・・畳屋さんも襖屋さんも失業じゃないですか、これは。いや、そんなことないよね、襖屋さんはきっと、建具全般やってるだろうからだいじょうぶだよね(何を心配してるんだ)。

10階から。池に面した部屋はいいけど、部屋によるよね、眺望は。


通路に面したドアの前が若干広くなってるのもいいなと思った。ついでにもうちょっと広くて門扉がついてグリーンでも置けたらたら高級マンションぽいけどそこまで望むまいて。

というわけで見学会はけっこうおもしろかったわけだが、後になってふと思い出したのは、以前、ここの団地が春になると満開の桜に囲まれていたことだ。11階建の棟の足元にふわりふわりと霞がたなびくように、淡いピンクの花が満開だった様子をいまでも覚えている。写真にも何回も撮った。

新しい建物のまわりにはほんのちょっとだけ細い若木が植えられていたが、あれだけかな。やっぱり木があるとなんとなくいい感じなんだけど・・・今住んでるところは春はスミレ、夏はへんてこなキノコがにょきにょき、秋になるとどんぐりもごろごろ転がっててこけそうになるのも一興なわけだが、これ、よく見たらほとんど「土」が見えない。うーん、ちょっと、あれかも。

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