コロナに感染したことまでは書いたっけ。
そのときはまだ「陽性部屋」(看護師さんたちはコロナ患者が集められた部屋をそう呼んでいた。「ようせい部屋っていうんですね」というと「そうなんです。メルヘンな名前で(笑)」と言ってた)に入ったばかりだった。まさかその部屋に3週間もいることになろうとは。
鼻の奥をぐりぐりする、あの検査を何回やっても陰性にならない。トイレ以外は出られない生活はかなりつらい。
大部屋は状況によっては友達ができたりしておしゃべりで気が紛れることもある。でも、たまたまなのか状態の悪いひとが多くて、みんなカーテンを閉め切ってる。食事の用意ができて看護師さんが大きな声で「お食事の用意ができました。取りに来れるかたはきてくださーい」というと、みんなぞろぞろと廊下に出ていく。そんなときに声をかけたりして話すきっかけができたり、廊下で外を眺めている人がいたら、また話しかけたりできるのだが、陽性者の場合は食事の上げ下げも看護師さんまかせなので、そんな機会はない。ストレスたまる一方。
やっと、やっと、陰性になったのは8回目の検査でだった。もうこのままじゃずっとずっと陽性なんじゃなかろうか、いいよいいよ、どうせ…な雰囲気だったので、聞いたときは信じられず「うそ! まじ、本当?!」と聞いてしまった。本当だった。翌日、ソッコーで退院した。
しかし、その少し前に何と帯状疱疹になってしまった。発疹が出たのが確か10月25日。その前から、腰が痛いな、いつもの腰痛かと思ってたらそれが背中、さらに肩、腕にまでひろがって「ん? 変な腰痛だな」と思ってたら、帯状疱疹の前兆だったみたい。気づいた時は胸から脇の下、背中、肩まで、体の右側に発疹が広がっていた。
2年前にも罹ったことがあり、このブログにも書いたと思うが、帯状疱疹の痛みはかなりえげつない。まもなくあの痛みが襲ってくるのかと思うとびびる私。だが、今回はあのような激烈な痛みではなかった。それで「痛いですか」と聞かれるとつい、「以前より軽い気がします」と答えたりしたが、甘かった。筋肉痛のような痛みと、表面がぴりぴりする痛みが併存。一見軽そうで、しつこい。トータルすると痛みの量としては前回を上回ってるかも。
そんなわけで、なんとか退院したものの、帯状疱疹の痛みはまだ続いていて、全然弱まった気がしない。病院でもらったカロナールはすでにのみきり、やむを得ずバファリンプレミアムとかなんとかを買ってきた。痛みがあると何をするにも集中できないものだ。加えて、さすがに3週間も幽閉生活が続くと体力が落ちること。退院した日は外に出たとたん、後悔した。少し歩いただけでハア、ハア、胸ドキドキ、こりゃあかん、家までたどり着けるだろうか…と思った。まあこういう状態は1日ごとにどんどんよくなると思ってはいるが。
とりあえず今しんどいのでごめんね。
帯状疱疹のバカヤロー!
写真のタイトルは「テーブルの上のグラスと私の手の影」です。ちょっとおもしろくないですか。
ようせい部屋から解放されてからの退院、良かった‼️まだまだ娑婆を自由に歩き回るには時間が必要かもしれないけど、またランチはいかがでしょうか。ご飯のお供にぴったりの「磯自慢」を貰ったので、持って行くよ。