今日はダーリンが入院していた病院に行って、担当医師から8月3日当日の状況をくわしく聞いてきた。
8月3日は私が東京に行っている間にダーリンが自分で救急要請して搬送された日。私があわてて戻ったときにはもう意識がなかった。今ごろ聞いてどうするんだといわれそうだが、どうもしない。ただ、病院に運ばれてから私と無言の対面をするまでおよそ8時間、どんなことがあったのかを知りたいと思った。
私はダーリンのことを書き留めておきたい。記憶が確かなうちに。そうばくぜんと思い始めると、肝心のあの日、どういうことがあったのか自分でよくわかってないことに気づいた。わかってないことをどう書き記すことができるだろう。それで年末に面談を申し込んでおいた。
私がしつこく聞くので、ひょっとしたらこいつはクレーマーではと思われたかもしれないが、もちろんそうじゃない。素人だから、診断書等を見ても前後の関係がうまくつかめなかったりするところを質問しながら確認しただけだ。
いろいろ説明してもらって、だいたいわかった(ことにする)。
それで、ずっと心にひっかかっていたことを聞いた。
あとから思えば心臓のせいだったんだと思える体の不調を、6月に訴えていた。7月のある日には外出時に胸が苦しくなり、しばらくうずくまっていたと言ってた。それで、「その時点で病院に行ってたら助かったでしょうか」と。
「うーん。わかりませんが…それはすでに発作が出てるということだから…その日は無事に帰れても結局また不整脈が出て…というふうになったかもしれません」とのことだ。
そうなんだ。すでに遅かったんだ。と、自分で自分を納得させている。