映画じゃなく、ユリのカサブランカだけど。
私は道ばたに咲いてる草の花とか木には興味があるが、自分で花を植えたり花瓶に飾ったりということはあまりしない。それで知らなかったのだが、カサブランカって、おしべの先っちょの葯といわれる部分はとってしまうんだってね。理由は、花粉が花弁につくと汚らしくなるし、服やテーブルクロスについたりするととれなくて大変だから・・・らしい。
そんなことは知らなかったので、カサブランカを見たとき、「へー、このユリっておしべの先に何もないんだ。なんだかさびしいなあ」と思った。ずっと思ってた。
この間、スーパーの花のコーナーでカサブランカを売ってて安かったので(笑)私には珍しく買ってしまった。一輪だけすでに咲いていて、やはりおしべの先は何もなかった。
ところが、ほかに4つあったつぼみが次々に開き、見たらでっかい葯がある。色もくっきりとしたレンガ色。「ええっ?!」とびっくりする私。それでやっとわかったという次第だ。
考えたら、おしべの先に何もない・・・はずないよね!
確かにカサブランカはウエディングブーケに使われたりするし、真っ白のドレスが花粉で汚れることになったら悲惨だろう。でも、花としては花粉の色がアクセントになっていていいと思うけど。
日本画を描いてたときも、ユリの花はすっかり書き終えて最後に花粉の色をつけるとき「ふふふ、これで仕上がりだ」と思ってうれしかったしなあ。