月別アーカイブ: 2021年3月

泣く

最近、テレビドラマを見ていて泣くことが多い。
「おちょやん 」を見ては泣き、「知ってるワイフ」の最終回を見ては泣き、「おじさまと猫」がなかなか良いらしいと聞いて初めて見たのはもう最終回の前の回だったが、それを見て「パパしゃん〜・・・パパしゃん〜・・・」と泥だらけになりながら力なく呼ぶ「ふくまる」に早速ボロ泣き。
こないだの「俺の家の話」最終回では、熱演する西田敏行と私がリンク設定されているとしか思えない(どういう仕組みだ!)くらい、同じように顎をがくがく震わせながらボロボロ泣きまくってしまった。私、どうなってるんだと思う昨今。ただの加齢に伴うものか。そうか。まあ昔から泣き虫だし。感情過多というやつか。

でもね、そうやって泣いてる時でも、何か他の、しょーむないこと(ほうれん草ゆでなくちゃ・・・とか)を考えると涙がぴたっ!と止まるよ。水道の蛇口しめたみたいに。

私は自在に泣くというテクニックを身につけつつあるのかもしれない。

逆光で撮った桜。

また桜

早咲きの桜はそろそろ終盤。これはエドヒガンだったかな。薄いピンクがきれいで、まあまあ好きな桜。
すぐ近くにはソメイヨシノの並木があるけど、今日の時点ではまだ少ししか咲いていなくて、せいぜい二分咲き。昨日の写真もソメイヨシノだけど、五分咲きくらいだった。ずいぶん違うもんだなと思ったけど、今日見に行ったところは、そういえば古い木なのだ。それって関係あるのかも・・・。

やっぱりソメイヨシノがいいわ

早咲きの桜がもう散りだして、ソメイヨシノが咲きだした。

エドヒガンとかコシノヒガン、河津桜にオカメザクラ、陽光桜と早咲きの桜が増えてきたが、どれもくっきりとしたピンクであまり面白くないんだよな・・・と思ってた。

ソメイヨシノの、色があるかなしかのはかなげなピンクがやっぱり味わい深いじゃないですか。樹形も、枝がこう、土俵入りみたいに下の方からすくい上げるように伸びてたり、のたくってたり、なかなかダイナミックでいいですよね。でも、木が嫌いな人にはかさばって邪魔な木と映るのだろうか。

そういえば、大阪市立大学といえばヤシの木、だったそうだ。昭和30年代に植えられたワシントンヤシで、残念ながら数年前に伐採されたとか。
私の住む街にもヤシの木の並木があって、ものすごく高く、電信柱のように伸びたワシントンヤシがずらーっと連なっている道路があるが、ニュータウンができた初期の頃に植えられたのでこちらは昭和40年代はじめか。時代的に似たようなものだ。ヤシの木が流行ったんだな、ってそんなこと前にも書いたような。

え、ということは、わが街のヤシの木も伐採される日は近いのか。わー・・・いや、そんなこと考えないでおこう。それほど好きじゃないけど、切られるのはかわいそうだ。何も悪いことしてないのに。

何が言いたいかったか忘れた。いや、ヤシの木みたいな木でも定期的に、てっぺんにちょっとしかない葉っぱを剪定するんだから、みんな「木が茂る」とか「髪の毛が伸びる」とか嫌いなんだなとつくづく思い、あきれるのだ。私もよく「髪の毛、切ったら?」とか「長いのん、うっとうしくない?」とか言われたもんだ。多分、同じ種類の人だと思う。木が茂るのが嫌いな人と。先祖が散髪屋か造園業者なのだろう。そういう人たちにとってはコンパクトな樹形の桜のほうが受けそうではある。

なんで大阪市立大学のことを思い出したかというと、朝刊に大阪市立大学の杉本キャンパス公式キャラクター「杉本カメイチ」の形のメロンパンができたというニュースが写真とともに出ていて、それってカメの背中にチョコレートでできた杉本キャンパス1号館とヤシの木をあしらったデザインということだったので「ヤシの木?そうなんだ?」と思って調べたのだった。

で、最初に戻って、近所のソメイヨシノが咲き始めたので撮ってきました。

工事現場

ほとんど毎日、ウォーキングも兼ねて(大した距離ではないが)買い物に行く。そして団地の建て替え工事現場の横を通り過ぎるわけだが、いつも一人か二人はじーっと立って眺めてる人がいる。大体は男性(おっちゃんというか)。女性は見たことない。たまに写真撮ってるおばちゃんがいるよ、って、それは私ですやん。

工事現場には元少年の心をひきつけてやまない何かがあるのか。あるいは単に「早くできないかな。アキがあったら入居申し込みするつもりだけど・・・」と思ってるだけなのか知りませんが。

春江水暖

昨日は「春江水暖」という映画を観てきた。中国の映画だけど、よかったなあ。

舞台は富春江という河のほとりにある街。ここに暮らす家族の物語で、年老いた母(その夫はすでに亡くなっている)とその4人の息子たち。長男はレストランを経営しており、次男は漁師。船の上で暮らしている。三男はバツイチでダウン症の息子と二人暮らしだが、博打にはまっていて、根はいい人なんだけど問題を起こしたりする。四男はまだ37歳で独身・・・。
娘が恋をして親が反対するとか、親の介護をどうするとか、よくあるといえばよくある、でも深刻な問題が次々に起こる。辛いなあ、と思う場面もいっぱいある。人ごとじゃなくて。

人々の多くは家を買うことを目標にしている。ちょっと前だったらいくらで買えたのにとか、頭金をやっと貯めたのにとかいう話がぽんぽん出てきて、ああ、私の親たちもいわゆる高度成長期にはそんな口ぶりで話していたなと思い出す。給料はどんどん上がるからとりあえず買えばいい、大丈夫だ、みたいな時代。
お金の話がよく出る。借金を返せとか今、一文無しでとか。
男はみんなよくタバコをすう。

中国が日本の高度成長時代と違うのは日本が順番に経験してきたことをいっぺんに、恐ろしいスピードで経験していることだろう。次男が漁船を住居として暮らしている(住んでいる住宅が取り壊されることになって立ち退いたため)様は、衣服が一応今風なのを除けば何十年も前のものと言われても信じそうだ。だけど、富春江の対岸には林立する高層ビルがおぼろなシルエットになって見えている。街は常にどこかで取り壊したり建設したりで、高速鉄道に乗れば北京まで4時間で行けるようになるらしいとか、地下鉄で杭州まで通勤しやすくなるとか人々が話す。なんだか頭が混乱してきそうだ。
「あなたたちはもうひとりっ子政策は関係なく、子供をつくれるわ」というセリフも出てくる。中国では早くも高齢化対策を考えねばならなくなっている。

とりあえず、富春江の四季が美しい。スケール感半端ない。大和川と淀川をあわせても全然足りません(当たり前)。

そして、冒頭にその風景をバックに説明文が白い文字で出る。10行くらいあったかな。これが漢文で(当たり前だってば!)、かっこいいんだわ・・・。

長男の娘、グーシーを演じていた女優さん、中国美人の典型とも思えるタイプだった。ほっそりと、薄い体。手足が長い。そして横顔のラインがきれいで。
思い出して描いてみたけど、あんまり似てないわ。あー、すいません。

春が来た〜

いいお天気にさすがのヤマシタも昼間のうちにカメラを持って外に出ました。いつも買い物に行く時はもう夕方で、ポケgoなんかしてたらあっという間に暗くなるんですが。

今年は団地の敷地内のスミレが早いこと顔を出しました。三日前にはもう咲いていました。だいたい、毎年3月下旬だと思うんですが。

サンシュユも例年通りですが、キリッと美しい。いつも通る陸橋のたもとにあります。

ハクモクレンも咲き始めてました。まだ少ないけど。
いや、ハクモクレン・・と思ってたんですが、下のほうがピンク色ですね。調べたら濃いピンク(いや、紫か)のモクレン(シモクレン)とハクモクレンの交雑種で「サラサモクレン」というのがあるらしく、どうもそのようです。そうか。
ハクモクレンは亡くなった母が好きだった花で、子供時代を過ごした新潟の、いつも遊びに行ってたお寺の境内にそれはそれは立派なハクモクレンの木があって、春になると真っ白な花をいっぱい咲かせていたそうです。以来、私は「大きなハクモクレンの木」にずっと憧れを持ってたわけですが・・・うーん、ちょっと残念。どこかにないか、探しに行こうかな。

これはコブシ。コブシもちょっとピンクの混じったのと真っ白なのがあるけど、真っ白のやつはまだみたいだった。どちらも団地内にあります。

そして、桜。早咲きの桜はもう満開だった。撮ろうと思ったら、スマホをかざしてる先客が二人いたので知らん顔して通り過ぎて、時間を置いて、また戻ってきて撮りました。
やっぱり早咲きはトクだよね。みんな「え、もう咲いてる!写真に撮って友達に送ろう!」て思うもんね。

京都府立図書館

これは分離派ではなく(笑)、明治の建物です。
京近美のすぐそばにあったので。なかなか格調高いです。

建物の前に透明のパネルが立ててあって、そこにいろいろ映り込んでるのが面白かった。真ん中に私も映ってます。湾曲してるのでちょっと実物より足長に映ってます。そんなこといわなくてもわかりますか。そうですか。

この書体も素敵ですよね。

分離派建築会100年

と題された展覧会に行ってきた。京都国立近代美術館へ。この付近はものすごく久しぶり。

私は京都観光とかに特に興味がなく、グルメとかショッピングも別に・・・という人間で、京都に行くときは大体展覧会を見に行くときだった。なので、京都と言えば岡崎公園で、市バスの「46系統、岡崎公園行きです。危険物の持ち込みはお断りします!」というアナウンスがたちまち脳内再生されるくらいなのだけど、その岡崎公園に長いこと行ってなかったように思う。なんせ、京近美というといまだに旧館を思い出すけど、今の新館って1986年にできたらしいやん! 全然最近でもなんでもないやん!

なんで行かなくなったのかと考えるに、多分、最近あまり見たい展覧会が京近美や京市美=今の京セラ美術館=ではなかった・・・ような・・・京博には何回か行ってるような気がするし・・・あと、京都が年々混雑がひどくなったからかなと思う。
その点、今はほどほどの人出で、いい感じだった。人が多いと頭バクハツしそうになるもんね。

で、分離派ですが。
この展覧会、意外と(?)面白かったです。
ああ、なんだ、あの建物も、この建物も分離派だったの?!みたいに、あまり知られてないけど実はすごく身近なテーマで、そして運動を青春群像っぽくとらえているところも楽しい。入り口で平日限定で配布されている「マンガで見る!分離派建築会 実録エピソード」という冊子があるのだが、これを前もってサイトでダウンロードして読んでいたせいもあるかも?

マンガの作者は分離派のメンバーの一人、山田守氏のお孫さんにあたるそうだが、まなざしがやさしいというか。絵柄もあたたかく、品良く、9人のメンバーをすごく魅力的に描き出している(下はその表紙)

今はなき四ツ橋の電気科学館や京都タワー、武道館。私でも行ったことある東京の隅田川にかかる永代橋や清洲橋、インスタでよく見る聖橋も、みんな分離派の作品なのだそうだ。昔のデパートの白木屋、昔の東京朝日新聞社も(あ、それで、朝日新聞が展覧会の共催?)。詩人の立原道造は東京帝大建築の出身で、大学卒業後に分離派のメンバー、石本喜久治の事務所に入った・・・なんてことも知らなかった。いろいろ興味深い。日頃、ちょっと変わった建物やレトロな建物なんかあるとつい写真を撮ってしまう私はわくわくしてしまった。やはり単に眺めるだけでなく、知識が増えると楽しみが増すってことだよね。

展示は主に写真や図面、模型など。
写真や本などの資料を大伸ばしにしてプリントしたものがいっぱい壁面にディスプレイされていたけど、あれは最近の流行りなのだな。この間行った高林和作展でも、作品のでっかいプリントがあって「プリント代、高そう・・・」と思ったもんだ。分厚い図録と別に薄い冊子を配布するのも共通だ。なるほどね。

展示室のエントランス部分だけ写真撮影可だった。というより、写真撮影用の空間なわけだ。特に説明もなく、各展示室の展示写真を抜粋しただけみたいな。(下)

大小路橋ふたたび

大小路橋は2年前に撮ったことがあって、その時は夜だったけど、昼間に撮ってもいいかと思って、撮った。
あ、さかい利晶の杜の帰り道です。バス停でバスを待っててなかなか来ないので気が変わり、結局宿院から堺東まで歩いたので。

この歩道橋の階段は自転車を押して上り下りすることもできるようになってて、ひとつのステップが低い。とても登りやすい。エレベーターもあるし。

なんとなくモノクロで。