あっという間に日が経ってるわけですが、今年はひさしぶりに徒歩で近くのT神社に初詣に行ってきました。1月3日。しかもおみくじなんか買ってみました。そしたら「吉」だったのですが、なんかえらそうなんですよ、文章が。
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「特に男女の間をつつしめ」とか「よく見定めて進め」とか。いや、なんでそんなえらそうに命令するのよ…と思ってよく考えたら、これは「べし」を現代語風に置き換えたってことか。
「べし」の意味はむかし習いましたよね。古文の時間に。といっても忘れてたけど、いまネットで調べたら思い出した。「べし」には「推量・意志・可能・命令」の意味があるんでした。ネットで調べるとそのほかに「当然」とか「適当」の意味があるとか、サイトによって全部で6つの意味があるとか、いや7つだとか割とそのへんは定まってないみたいですが、ともかく、この「命令」の「べし」を現代風に、命令形にしちゃったのではないだろうか。違うかな。
そういえば昔のおみくじはどうだっけ、と探してみた。
昔といっても江戸時代とかじゃないですよ。私もそんなに長生きしてませんから。
一時期、毎年おみくじを買ってて、おもしろいので残していたはず…と思ってあちこち探したけど、どうやら処分してしまったらしく見当たらない。惜しいことしたな。でも、一枚だけあった。それも同じT神社。98年のものです。
どうです。なかなか趣があるじゃないですか。イラストもいい味だしてますよね。紙が薄くてぺらぺらなのもいいですね。おみくじがコピー用紙みたいだったり光沢紙だったりしたらちょっとしらけると思います。
そして、「べし」のオンパレードです。このうち、「うりかい共によくよく念入れるべし」が今のおみくじだと「念入れろ」になるのでしょうか。「急ぐべからず」は「急ぐな」になるんでしょうか。きつい。お正月から怒らなくてもいいじゃないですか。私が何をしたっていうんですか。昔のおみくじはやさしかった…いや、でも古いほうのおみくじにも「先祖のまつり怠るな」が。やっぱり怒られてしまった。結局よくわかりません。
ついでに言うと、以前はこの神社、おみくじを買うときは筒形の入れ物から番号のかいてある細い棒を自分で出して申請する方式だったと思うんですが、今年行ったら箱の中に木でできた玉がごろごろ入ってて、その中から「どれでもとってください」という方式に変わってました(番号で申請するのは同じですが)。しかもそこに書いてあった番号が算用数字でした。風情がないわー。