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迷いの森

そういうわけで昨日、2回目行ってきました。万博。天気予報ではしばらく雨が続くということだったし(その割に今日、別に降ってないぞ〜!)、今、わりと時間取れるし、体調もこの間よりずっとよかったし、まだそんなに暑くないし。

1回目はなにがなんだかわからなかったけど、さすがに2回目だと、わからないなりに、なんとなく安心感ある。トイレはあちこちにあるぞ。東ゲートから入るとすぐ左にローソンあってお茶や軽食買えるぞ。ベンチもけっこうあるぞ。わからないことはスタッフらしき人に聞くと親切に答えてくれるぞ、などなど。

青空がきれいで、写真撮りやすかった。夜景は、うまく撮れたときはうれしいけど、実際にはボツ写真の山だからね。私の場合。

ネットでは「『静けさの森』って迷いやすくてほとんど『迷いの森』」「なぜか方向感覚わからなくなる」「あそこからはリングも見えないしね…」などという書き込みを目にした。「静けさの森」は会場のほぼ中央に位置する公園みたいなところ。へー、そうなのか。これは、方向音痴の私としては決して足を踏み入れてはいけないところだ。行方不明になって、死後何日かで発見されたりしてもいやだしなあ…。

と思うものの、つい入ってみた。「森」というほどのもんでもないけど、にわかづくりにしてはまあまあできていると思う。会場の真ん中にあるので理屈では会場のあちらからこちらまで横切るにはここを通るのが最短距離になる。あ、違うか…? えっと。直径×3.14…えー…リングに沿って歩くより距離が短くてわかりやすそう!てことだ。

まあ特に迷いもせず歩いた。もう夕方近くなってて、ちょっと疲れてきたので今日はこれで引き上げようか、ここを出て東ゲートまで歩くのはたいした距離ではないはず・・・と思ってたら西ゲートのほうに出てた! なんてことだ。真逆やん! ガンダム(西ゲート近くに立ってる)を確認したときはほぼ「猿の惑星」ラストシーンのチャールトン・ヘストンの気分だったわ。

(この写真はそのときじゃなく、着いてわりとすぐに撮ったもの。そこからあちこち、はてしない距離を歩いて疲れはてたときにまた見るとは思ってませんでした)

仕方ないので、その近くからバス(会場をぐるりと回ってる、かわいいやつ。400円)に乗って東ゲートまで移動した。いいんだ。あのバスにも乗りたかったんだもん!

そのバスはリングの下の道を通るんです。ちょっと「へ〜」って感じです。

とりあえず行ってきました

先週はいろいろ忙しい週だった。
といっても、1週間に3つも外に出る用事があると「忙しい週だった」と言ってるんですけどね。なんせ日頃は近所に買い物に出る以外はごろごろむしゃむしゃぼりぼりという生活してますんで、そうなるわけです。
で、今週、とうとう行ってきました。万博。世間ではネガキャンが盛んで、私も基本、賛同するところもあるわけですが、それはそれ。やはり見たいものは見たい。もともとそういう人間だけど、へたくそながらカメラを使うようになってからは、何か撮るものはないかと日々探しているわけですし、一流どころの建築家が腕を振るったパビリオンが勢揃いしてるって、そんなもん見逃すわけにいきませんやん。

まあ体調万全というわけでもないんですが、そろそろ暑くなってくるし、梅雨は近づくし、体調万全でお天気も万全な、そんなすてきな日は永遠にこないかもしれません。
なので、深く考えないことにして行ってきたのですが! 結果。もうちょっと深く考えたほうがよかったかも。まあええか。

夕方4時から入場できる夜間券(夜型の私にぴったり! 3700円)を買って、終わりまでいました。
入ってみたものの何が何やら、どこがどこなのかわからない。公式マップはプリントして持ってったけど。人が多すぎる。さっそくコンビニで買ったサンドイッチとドリンクを持ってベンチに座ってぼうっと考えたけどよくわからんので食べ終わったら適当に歩き出す。大屋根リングにぶちあたると、のぼる。のぼって歩く。見下ろす。人がうじゃうじゃしてる。うろうろしてるうちに、マレーシア館とかフィリピン館とかフランス館とかは覚えたが、それはつまり、同じあたりをうろうろしてただけと違うんかい。そうかも。いや、そんなことはない。あの、池になってるところの上のリングから水上ショーも見たし。だんだん閉館近い時間になると「いまならすぐ入れますよ〜」と客引きしてるパビリオンがあったので入ってみたり。合間に写真撮るし、とにかく、退屈はしません。ていうか、これ、何回も来ないと無理だよ、絶対。

当然ながら今回は夜景が中心になったので、次は昼間のパビリオンを撮りたいな。

しかし、最初の頃行った人は「並ばなくても入れるところがいくつもあった」「特に夜はすいてた」とか書いてたけど、昨日はそんなことなかったです。どこも行列。入場者数、すこしずつ増えてるじゃないですか。ネガキャン効果、たいしたことないやん。もっとがんばってもらわな困る…ことないけど。ユスリカも昨日はほとんど見なかったし、もちろんガス爆発もしてないし。

水上ショーが始まる前。リングもライトアップされる。色をブルーやピンクに変化させなくていいけどね。御堂筋のイルミじゃないんだし(あれ、きらいなんで)。

みんな、どこへ行くのだ…。
なんだか「蜘蛛の糸」を思い出す。

ウーマンズ館。

UAE(アラブ首長国連邦)。凝ってますね。

マレーシア館。今回、複数のパビリオンを手がけた隈研吾建築都市設計事務所のもの。ポルトガル館、カタール館もそうらしい。

えーっと。どれも入ってませんけど。

これはどこだったかな…。
ドローンも終わって、会場にいた人がみんな出口に向かって急ぎ足になる時間。暗くなると印象がかなり変わるパビリオンもある。歩きながら撮ったりしたのでブレ写真多し。夜景はやはり気をつけないと。

においは大事だ

コロナ以来ずっと鼻声が続いていてみんなから「どないしたん、その声!」と言われていたが、1月20日ごろ(?)急に黄色い鼻汁が出るようになって(すいません、汚い話で)、耳鼻咽喉科に行ったら「副鼻腔炎」と診断を下された。
すぐに撮ってくれたCT画像を見ながらお医者さんが説明するに「ここは空洞なので普通は黒く写るんですけど、グレーになってる。膿がぱんぱんに詰まってる状態」なんだそうだ。がーん。うみはひろいなおおきいなー。

以来、お薬もらって投薬治療中。すでに病院で(別件で)処方されてのんでいる薬との関係で抗生剤はやめてもらって、主に漢方薬。
2週間経ち、この間の土曜日にまた行ったのだが、待合室にいたら診察を終えて出てきた男性が一緒にきた家族らしき人と話しているのが聞こえた。
「…これだけ続けて変化がないということは、もう薬だけでは治らない…手術しないと、と言われた…紹介状書いてくれるらしい。局部麻酔と全身麻酔とあって、局部麻酔はこわがりの人には無理かもしれないとか…」
聞いてるうちにこわくなり、名前を呼ばれて診察室に入って「どうでしたか?」と聞かれたときは「ちょっとましになってきました!」と答えてしまった。本当はあまり変わってないような気がして、あの薬きいてるのかな〜と思ってたのだけど。いや、たまに片方の穴が通って息が楽になるときが時々あることはあるんだけど。

で、また1ヶ月分の薬を出してもらった。それを飲み終わった時点でまたCT撮るらしいのでうそを言ってもばれますよ、ゆうとくけど。

においがほとんどわからないので、味もあまりわからなくて困る。
「だしが決め手」みたいな料理はだいたい無理。デリケートな料理なんだよね、あれは。今日もなんとなくおでんを作ってしまったのだけど、味の加減がわからない。これでいいのかどうなのか。わからん。お母さま、私は味の迷子になってしまいました。
においがわからなくても別に困らないのはパンとかお菓子。天ぷら、とんかつなどはいけるし、カレーやシチュー、ハンバーグなんかもオッケー。お造りとかはもともとにおいがあまりないから、これもオッケー。

おネギを切って、余った分は容器に入れて冷蔵庫に入れた。そのまま3日ほど経ち「まだだいじょうぶかな」とにおいを嗅いでみて、「ああ、そうだ。においわからないんだった」と悲しくなる。
ていうか、腐っててもわからないわけだからやばいですよね! ガス漏れとかあっても気づかないぞ?!


写真はこの間(2月19日)降った雪です。団地があっという間に白くなって、それからあっという間に溶けちゃいました。それでも、それでもうれしかったです。大阪に、11年ぶりに降ってくれたまともな雪だもん…。

映画観てきた

といっても先月末。なんだかまたばたばたしていて遅くなった。ばたばたしてると「わー!」と叫び出したくなって気分転換に映画でも観るかと思っていくわけだけど。

観たのは「敵」。ひとことでいうと、あまりおもしろくなかった。これなら観る前から予想ついてたわ、と言いたくなった。予想を覆してくれる何かを期待していったのに。

それ以上になんだかもやもやと、いやな感じがあった。
原作は筒井康隆で、私は読んでいない。映画と原作は別物、と考えるべきだが、それでもたぶん、あの映画には筒井康隆の発想や好みが盛り込まれているだろう。それが、いまの私には「いやな感じ」のするものなのだ。今は昔の、昭和全盛期の文化・思想・風俗あれこれ。私は若くて、「こんなことはおかしい」とどこかで思いながら、一方で「これが大人の世界というものだ」と、まじめにその世界の作法を覚えようとさえ思っていた。なんとはずかしい時代だ、今となっては。忘れたいそんな時代を思い出させる。

むかし、夢中になった吉行淳之介の作品にもそういうところはある。
とはいえ、吉行の作品のいくつかはそんなことを考慮しても名作だろうし、文体の完成度、美しさはもろもろの雑念、外野の声を取るに足りないものとするだろう。筒井康隆だって一部の純文学ぽいのはあまり好きじゃないが、稀有な作家であることは間違いない。昭和なものをああだこうだとけなしたくなるのは単に、私自身が、昭和がなつかしいなどとは言いたくもない昭和のおばはんだからだ。

東京国際フォーラム

「はたらく細胞」に出て来たので「え、ここは…!」とびっくり、そういえばずいぶん前にあそこに行って写真撮ったことあるなと思い出し、フォルダから引っ張り出してみた。東京国際フォーラム。
天井のあばら骨みたいなかたち(映画ではこの部分が動いていた)がおもしろい建物。この渡り廊下で「そっちは気管支だよ」と言われてたっけ。

遠い雷雨

眺めがいいので、つい窓の外を見る。
昨日、ふと見るとハルカス(上の写真、画面中央、遠くの方にみえる小さな高い建物)の右のほうが黒っぽいものでおおわれて、見えなくなっていた。
このころ、大阪市内では雷雨だったようだ。
こんなふうに見えるんだ・・・。
大阪の南部ではよく晴れていたよね。

窓のそば

今回はたまたま窓際のベッドになった。

窓際はよいのだ。窓から外が見えるのは当然として、広いのだ。

大部屋(6人部屋)なのでベッドが3つずつ2列に並んでいるが、一番奥の、窓際のベッドは窓のそばの空間(本当は共有スペースだろうけど)も実質自分とこ、な感じなのだ。
これまで何回か入院したが、真ん中のベッドのことが多く、入り口のそばだったこともあるが、やっと憧れの窓際。なのだ。

あいにく今日は台風の影響で窓の外もこんな感じだが、

晴れた日はこんな感じなのだ。

いやあ、それにしてもヘンテコな台風だよね、台風10号(「サンサン」という名前らしい)

映画観てきた

やっといろいろ一段落して、今日は扇町キネマで「リンダはチキンがたべたい!」を観てきた。アニメだけど、ちょっと変わってる。原色いっぱい、カラフルで、絵画作品を見ているよう。主人公のリンダは女の子だけど、大人向けのアニメだ。人物ひとりひとりの背景がさりげなく描き込まれる。似たもの親子のリンダとママン、やさしかったお父さん、しっかりものの叔母さん、いい年して親に頼りっきりの卵屋の息子、どこかずれてる警察官、そしてにぎやかなご近所のみなさん。パプリカチキンから大騒ぎになって、さまざまな人生が団地に集合する大団円。ふわっとした童話みたいなストーリーを想像してたら、そこは違った。そもそも、中心になっているのは全国的なストライキで、どこのお店も閉まっているというある日の出来事なのだ。おお、フランスではストライキが健在!

そんなお話がすてきな絵とともに速いテンポで描かれるものだから、私なんか画面みながら「えー、すごいな〜」「そうなるんだ!」「へー!」「きれいー!」とかあたふたと感心してるうちに終わった感じ。ちょっとほろりとさせられた。でもハッピーエンドで良し。おんぼろ団地は「長屋」の雰囲気だ。
くしゅくしゅして息がもれまくってるような、ささやくようなフランス語、やっぱりいいなあと思った。

写真は扇町キネマ(扇町ミュージアムキューブの中)ロビーから。向こうに見えるのはキッズプラザ大阪。

むかし、近くに「扇町ミュージアムスクエア」(OMS)というのがあって、リリパットアーミーのお芝居とか観に行ったことがある。映画も何回か観た。扇町ミュージアムスクエアはもうないので、そのあとに扇町ミュージアムキューブができたのかと思うよね。ところが近くだけど違うんだからややこしい話だ。OMSはこの映画館のあるとこの向かいというか、扇町公園の並びだったね。

ミュージアムキューブの向かいに「無人決済店舗」のファミマがあったので入ってみた。
かごに商品を入れてレジに行くと「商品はピュレグミとひとくちルマンドですね」みたいな文言がモニタに出てびびる。なななななんで知ってるんだ。
あとで調べたら店内にすごくたくさんのカメラが設置されていて、商品の棚には重量センサーも設置されていて、とにかくすっかりお見通しという仕組みらしい。

しかし、万引きとかないのかな。その気になればできそうだけど。いや、私はしませんけどね。


映画を観ながらときどきグミをつまむのがくせになってます。だいたいピュレグミ。

目が回る

3月から4月にかけてなんだかいろいろ出かける機会があり、楽しいのだけど、なにがなんだか自分のうちで消化しきれてない感じ。はっと気がつけば4月が終わりかけてるではないか。それであわててこれを書いてる。4月よ、終わるな。ちょっと待て。

えーと。前回までのあらすじはどうだっけ。あ、オッペンハイマーだ。

そのあと、ミニクラス会というものがあり、なんばの中華のお店で食事して、それからクラスメイトのIくんのマンション(いわゆるタワマン!)にみんなで行った。ワインとチーズとおしゃべりと。少人数ならではの楽しさもあるよね。知ってるようで知らない話が出てくる。え、この人、こういう一面あるんだ。とかなんとか。そしてベランダから夜景を撮る。34階。夜の都会はなんとゴージャスなんだ。

高所恐怖症のくせになぜか高いところからの写真をわりと撮ってるんですよ、私。
ハルカスはもちろん、WTCビル、京都タワーに神戸ポートタワー、東京の、いまはもうないけど世界貿易センタービル、文京シビックセンターの展望ホール(25階)に堺市庁舎、東大阪市庁舎(ジャンクションを見下ろせる)、阪急の展望ロビー(15階だけど)とか、あちこちカメラを持って行ったもんさ。なんとかと煙は高いところにのぼる? かもね。

写真右の特徴ある建物が「なんばハッチ」ですね。中央やや左寄りのビルのてっぺんにバットマンが物憂げな表情で佇んでいるのが見えるでしょうか。いないけど。

それから、これも一種のミニクラス会だけど、同級生のOさんのこども園に女子ばかり数人で行ったんです。
Oさんは最初、保育の仕事についていたが、その後自分で保育園を始めたという人。園長さんから理事長さん、今は顧問になったけど、環境教育に力を入れていて、今年のビオトープのコンクールで見事、環境大臣賞を受賞した。それで一度見せてもらおうということになったのだ。

ビオトープだから、もちろん、カラフルな園芸植物が咲き乱れているわけではない。もっと地味な、われわれが子供の頃、道端に咲いてたような植物が、ふつうに生えている。園庭に小川がある。池にはメダカが泳ぐ。「これは実生なのよ」というりっぱな木も。
うちの団地付近では春になるとヘラオオバコがたくさんみられるけど、こどものころよく見たオオバコはめったに見られない。でも、Oさんのこども園ではいっぱいあった。
ちょっとした田んぼ(まだ水が入ってないけど)もあるし、畑もあるが、そこでも肥料をたくさんあげて大きな実がなる・・・ようにはしていないらしい。そんなことをにこにこしながら(高校生のころからいつもにこにこしてる人だった)説明してくれるOさんははつらつとして、とてもすてきだった。

あ、このミニクラス会の少し前にはやはりクラスメイトのYさんが出演するコンサートに行ったのだった。Yさんは女性3人のアンサンブル(無伴奏)で出演、アベマリアなどを披露したのだが、とてもよかった。コーラスもいいけど、少人数のアンサンブルっておもしろいものだなと思った。たった3人で歌ってるような気がしないんですよ、知ってました? 奥さん。

みんなそれぞれの世界を持っていて、それを垣間見せてもらえたひととき。最近のはやりの言い方だと「尊い」って感じでしょうか。

そうそう、タワマンのIくんはひたすら絵を描くひとなのでした。