「花は咲く」

おとといの新聞で、宗教人類学者の山形孝夫氏がこの歌の歌詞について書いていた。
私はこの歌についてはテレビで西田敏行とかいろんな人が1本のガーベラを手にして「花は花は〜」と歌ってるシーンを何回かみただけだ。メロディもその部分だけは覚えているが、それより見るたびに「なんでガーベラなんか手にしているんだろう? 野の花のほうがいいんじゃないの?」とかいらぬことを思ったりするばかりで、歌詞はほとんど知らなかった。
山形氏の文章によればこの歌は「死と生に引き裂かれた愛し合うふたりの噴きこぼれるような悲しみの歌」であり、リフレインの部分「花は花は、花は咲く、わたしは何を残しただろう」と歌っているのは「死者」だという(追記:氏の文章はここから、死者というものに対するイメージの変化などにも言及するもの)。
え、そんな歌詞だっけ。
あらためてネットで歌詞を調べ、通して読めば、なんともこれは、シビアでハードな詩だ。ことばはやさしいけど。そして、とても美しいけど。むむむ・・・。

この詞を書いたのは岩井俊二と知ってまたびっくり。岩井俊二といえば観に行って思い切り退屈だった映画「スワロウテイル」しか知らなかったので(すみません)。

しかし、詩という型式がうらやましい。暗唱され、歌われる、詩という型式が。

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