赤いベルト

で、今日は忘れず時計をして近所のデパートの時計売り場に行き、ベルトを新調した。
時計は20年以上前に買ったアルバだし、安いのでいいんだけどやっぱりデパート、そんなに安いのはなかった。結局、本体よりベルトのほうがだいぶ高いということになってしまった。
ネットで安いのを買って自分でつけるという手もあるわけで、それも考えないではなかったけど、ま、たまには「デパートで」というのもいいか。いちいち接客がおおげさで、お金を渡してからお釣りとレシートをうやうやしく運んでくるまでがやたらと長いが(一体どこに行ってるんだと思うくらい)、それも一興かと。

で、今回は赤いベルトにした。

「へー、あんたにしてはちょっと張り込んでくれたじゃないの。だいぶ前だけど100円ショップのベルトをつけられたときは正直がっかりしたけどね。20年以上も正確な仕事してる私の値打ちにやっと気がついてくれたのかい」と時計が言うので
「それは持ち主がいいのさ。ほかの人だったらとっくに紛失されてるからね」と答えてやった。

「この子は物持ちのええ子や」と、子供のころから言われ続けているヤマシタでした。

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