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HARBOR TALE(ハーバーテイル)

8月に買ったDVD「ハーバーテイル」をやっと見た。
その頃たまたまクレイアニメの「ニャッキ!」を知った。Eテレでずいぶん昔からやってる有名なアニメらしいけど、知らなかった。子供さんのいる家庭の人は知ってるのかな。いや、私は大人だけどあんなアニメ大好きなんだ。

そのとき、その作者が伊藤有壱さんという人で、その人は「ニャッキ!」だけじゃなく「ハーバーテイル」というもう少し長いアニメも作っていることを教えてくれた人がいた。で、さっそくネットで探したら楽天で新品のDVDを売ってたので買った。届いたので、さあゆっくり見よう〜と思ってたらその頃からちょっと仕事が忙しくなって、見れなかった。
え、本編18分、特典映像12分なので「30分くらいいつでも見れるでしょ?!」「おまえはそんなに忙しいのか?!」って?
そういう単純計算的な問題ではなく、ゆっくり見たかったんです!
だいたい、本体は30分としても、「さあこれから見るぞ〜」というわくわくした時間と、見終わったあとで「ふーん」と余韻に浸る時間、「ちょっとまてよ、あそこは・・・」と戻って見直す時間とか、ついでに何か調べたりする時間とか、「30分」以外にいろいろ必要じゃないですか、ねえ。

そういうわけで、今日は万全の体制で臨みました。たいへんよかったです。港の海の、きらきら輝くさまが目に焼きついています。
「ニャッキ!」もほしくなったな。

映画観てきた

話題の映画「カメラを止めるな!」を観てきた。
想像以上の人気で、平日のレイトショー(昼間の回が売り切れで仕方なく予約)というのに満員。あんなに混んでるのってものすごく久しぶりっぽい。
脚本、よくできてて隙がない。「?」なところも全部辻褄があって「うげ、そうだったのか!」「なるほど!」と納得。伏線もしっかり生かせてる。ということで大変すっきりした気分で帰れる映画だ。
と書くと、じゃあすっきりできないところが残った映画(小説でもいいけど)はだめなのかとたちまち言われそうで、そんなことはないと思うし、若干もやもやとした部分を残しながら、「でも、なんか魅力あるなあ・・・」と思わせる作品はいっぱいあるんだけど。
映画制作の内側が垣間見られるという点でもおもしろい。でも、やっぱり私はゾンビ嫌いだ。
(声を大にして)なんでみんな、そんなにゾンビが好きなんですか?

しかし千日前はあいかわらずパチンコ屋さん集中地帯で、にぎやかすぎて疲れる。外国人の観光客を見ると「すいませんね、うるさくて」と言いたくなる(まったく余計なお世話だ)。

ベイビー・ドライバー

公開時に見逃してくさってた映画「ベイビー・ドライバー」をDVD借りてきて観た。
始まってすぐから、ああ、どうかどうか、悲劇になりませんようにと祈りながら観た。こんなおとぎ話みたいな設定で、若いキュートなカップルが出てきたらもう、破滅のにおいがしてくるじゃないですか。そうならないでほしいと思った。いくら愛は永遠といっても。
祈った甲斐あって、最悪の結末にはならずにすんだ。(←ネタバレだぞー!)(←すいません!)よかったよかった!
でも、映画館の大画面で車がブオーン!とかキキキー!とかいいながらスピンしまくってたらやっぱり大迫力だっただろうな。それと音楽も。家で観てもそれなりに楽しかったけど。

で、写真もそれっぽく・・・選んだつもり。

追記:返却前にもう一回観た。「あ、そうか、そうだったんだ」と思うシーンいくつも。やっぱり1回観ただけではだめだな。とりあえずこれは好みの映画だった。

映画観てきた

いつも映画館で映画を観てきたらブログを書くんだけど、実は行ったけど書いてない映画がある。その日は若干体調悪かった・・・けどなんとかなるだろうと思って行ったら全然なんとかならなくてめっちゃ寝てしまったのだ。3割くらい寝たと思う。当然、映画にすっかり置いてかれて、感想を書くどころじゃなかった。何の映画かも内緒。
最近、新聞の映画評を観てたら「ファントム・スレッド」が紹介されてて「おお、これじゃこれ。リベンジしてくれるわっ」と、今日は土曜なのに行ってきた。

結果・・・・うーん。映画評(だれだったかな)、ほめすぎ。
確かに映像はすてきだし、次々出てくるドレスはためいきもの。
だけど、ストーリーとしては、そんなにびっくりするようなものでもないし、かといって深く共感できるわけでもなく、わざとらしく盛り上げるのでなくあくまで淡々と描いてることもあって、割と印象薄い。残ったのはやはり、ゴージャスなドレス。それにアルマを演じたビッキー・クリープスの、それほど美人とは思えないけど、とにかく姿が良いこと(西洋の古典名画から抜け出てきたよう)。
リベンジできたかどうかは、びみょうだな。

今日はなんばパークスで観たけど、なんばパークスの「パークスガーデン」が好き。ブラシノキ(白)、シマトネリコ、アメリカデイゴなど亜熱帯の植物が多くて、ルソーの絵を思い出す。ネムノキも遠くで花をつけてたが、今日は望遠持ってなかったので撮らなかった。

 

映画観てきた

「ペンタゴン・ペーパーズ」観てきたんだけど・・・今日は失敗した。
いろいろ考えているうち、「今日観ないとしばらく映画館行けないかも」という気がしてきて行ったんだけど、若干寝不足でコンディションいまいちだったので、始まったとたん「あ、やばいかも」と思い始め、案の定、ちょっと寝てしまった。いや、思った以上に寝てたみたい。うー、くやしい。

映画はとても地味というか渋いというか、ほとんどが新聞社の中とか室内で、ホワイトハウスを敵に回してでもスクープを載せるべきか否か、これを載せずにジャーナリストといえるのか、でも会社がつぶれたらどないすんねん!みたいな葛藤がテーマ。別にいかにも悪役っぽい大統領が出てきて「ふふ、ニューヨークタイムズもワシントンポストもぶっつぶしてくれるわっ!」と叫び、音楽がバババーン!と響き渡る・・・わけでもなく、リアリズムに徹した作品で、おまけにセリフがいっぱいでそのセリフもけっこうむずかしくて・・・あ、そうか。それでおばかな私は眠くなったのかなあ。ひー。そう思いたくないけど。

いや、それにしても映画館で映画を「万全な状態で」観るってつくづく難しいと思う。睡魔に襲われたり、そこはクリアしてもトイレに行きたくなったり、そこもクリアしても隣の席の人が何か強烈なにおいのするものを食べてたりとか、字幕のコメディーで自分が英語堪能なことを自慢するみたいにいち早く笑いたがる人だったりとか、リスク満載だもんね。今日の程度だとまあそんなに悪くなかったと思うべきか。

にしてもちょっとへこんだので、挽回すべく帰りに写真撮ってみたりしてささやかな抵抗。

T駅前でいま大規模な工事中なんだよ。

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映画観てきた

「シェイプ・オブ・ウォーター」観てきた。
私の好み、いつの間に調査されてたんだろう?! ギレルモ・デル・トロ監督、私のために作ってくれたんだね(違)、ありがとう!
ラスト、もう涙がぼろぼろ止まらなくて、エンドロール、まだだめ、まだ終わらないで!と祈ったけど、涙が乾かないうちに終わっちゃったよー。

でも、こんな映画が観れて、今日はとても幸せ。おとぎ話、いや、それとも美しい絵本、それも大人のための(ふふ)。
もう一回観たいな、映画館で。やらなければならないこと、がんばってさっさと片付けたらいけるかなあ。

写真は映画と関係ない、陽光桜の芽。色合いがはなやかでしょ。

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映画観てきた

久しぶりに映画観てきた。「スリー・ビルボード」。
ビルボードというと音楽の雑誌の、あのビルボードと思ってしまうけど、屋外の大きな広告看板のことらしい。電車から見える727化粧品のやつみたいな。
主人公は娘をレイプされた上に殺され、しかも何ヶ月も経つのに捜査は進んでいるようにみえない。警察を信用していいのかどうか。そこで3枚の看板広告を出す。真っ赤な地に文字だけで、「私の娘はレイプされ殺された」「犯人はまだ捕まらない」「どういうことだ、ウィロビー署長」と、警察署長を名指しで批判する広告。そこから話が始まる。
主人公のミルドレッドを演じるのはフランシス・マクドーマンド。たぶん、同性からの支持が熱い女優さん──キャシーベイツとかと並んで──と私は思っている。今回演じるのも、かなりぶっとんだ女性で「えー、そこまでするか」だったりするのだけど、でもかっこいいし、応援したくなる。
ベネチアで脚本賞を取ったそうだが、なるほど凝った脚本で、予測がつぎつぎ裏切られる。善人悪人とか幸不幸なんかそんなに簡単にわかってたまるかといわんばかり。そしてふっと気の抜ける場面もあるが、息も継げない緊張の続く場面も多い。私は何回もふーっとため息をついた。
警察(だけではないようだ)の腐敗ぶりもひどい。だけど、ラストはなんとなく希望を感じさせてくれる。さぞかしひねくれものと思われる作者も、たぶん本当はやさしい目をした人。

冒頭の広々とした風景が印象的。それをバックに澄み切った歌声が響く。日本では「庭の千草」というタイトルで親しまれている曲で、「The Last Rose of Summer」というのだそうだ。心が洗われるような、というのはこういう感じか。でも、その街で惨劇は起こってしまうのだ。

写真は本文と関係ありません。

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