月別アーカイブ: 2016年2月

京都で撮った建物

日曜日、京都のイベントの帰りに撮ったもの。この付近(七条通り)はけっこうレトロな建物が残ってるみたい。

これはamu KYOTOのすぐそばの「きょうと和み館」(レストラン&カフェ)と看板があがってた建物。元は「村井銀行 七条支店」だったそうだ。大正3年の竣工とのことだから、もう100年以上前。大げさともいえる柱など、かなり目立つ。
しかし、なんで道路の向かいから撮らなかったんだろうか、私。謎だ。
思い返してみるに、たまたま信号が中途半端に離れた位置にあって・・・渡ったもののこれを撮るのを忘れて別の建物に目が行った、ような気がする(←あほすぎ)。

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次は、そのきょうと和み館の近くにあった別の建物。これは1927年の建物で旧鴻池銀行七条支店、現在はやはりレストランになっているみたい。どっちも銀行・・・しかも今はない銀行なんだ。加野銀行みたいなもんだね。

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で、これは銀行じゃないし昔の建物でもなく、京都駅前のヨドバシ。たまたま駐車場のほうから行ったらこんなふうになってて、安藤忠雄の「希望の壁」かと思ってしまった。いや、あれはすかすかだけど、こっちは見事に密集していて手入れがいい感じ。でも、なんだかもこもこのパンツをはいているみたいである。
京都のヨドバシは梅田よりすいてて、よかった。梅田のヨドバシに行くとあっという間に頭痛がしてきて帰りたくなってしまうよね。私だけですか。

「・・・本館」というのは手前の建物の看板みたい。こんなものが写り込んでると気づかなかった。

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アメコミのイベントに行ってきた

昨日は「American Comics For Beginners in KYOTO」というイベントに参加してきました。
え、なんであんたが?!あんたアメコミなんか読んでたっけ?!ちょー場違いやん!と思われるみなさん、お静かに。無理もありません無理もありません。
えー、これは堺三保さんと光岡三ツ子さんのトークイベントだったのだが、その堺さん(高校の後輩にあたる)にちょっと用があって、というかいわば堺さんの仕事現場をのぞきに行ったという感じだったのです。
もちろん、私だってアメコミが何なのか知らないわけではありません。映画になったスーパーマンとかスパイダーマンの原作じゃないですか、シン・シティもバットマンもXメンも観たことあるし・・・ってそれだけかい。いや、あのいかにもアメコミという絵はけっこう好きで、まねして描こうとしたこともあります。あくまで「絵」としてなんですけど。とりあえず「For Beginners」となってるし、いいじゃないですか。

〔注〕 アメコミの絵柄もどんどん変化しているので私のイメージと違う絵もいっぱいあるし、同じバットマンでも絵を描く人が代わると全然ちがうものになり、それでも全然オッケーの反面、絵を描く人は単に絵を描くだけで、著作権は出版社にある、のがアメコミの世界らしい。

で、行ったのだが、あんまし「For Beginners」じゃなかった。質問時間を待ちかねて質問する人がいる。どの質問も、長い。濃い。急に行きたくなって突然ニューヨークのコミコンに行ったって、何それ。もう、アメコミについて語りたい感があふれている。でも・・・なんか幸せそう! 楽しそう! 私はもちろんちんぷんかんぷんでしたが、それでも「へー」な発見がいっぱいあって、これはこれなりに楽しかったです。
マジでビギナー向けのイベントにするなら、「ビギナー」と専門家やコアなファンとの中間に位置する人が、進行側にいたほうがいいのかもと思いますが、ほんとにビギナー向けにして人が集まるだろうかということもあるだろうし、そのへんが難しいんでしょうね。
帰ろうとした私に気さくに声をかけてきた参加者の男性がいて、私のあほな質問にも親切に答えてくれました。手にはハードカバーの美しいアメコミ本。あ、あんなのちょっとほしいな、ネットで探してみるかと思ったヤマシタでした。

会場はJR京都駅の近く、町屋を活用した「amu KYOTO」というスペース。この暖簾の奥へ入って行くんどすえ。

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いまごろ読んで

というわけで、この間の整理で発掘されたカポーティの「遠い声 遠い部屋」をいまごろ読んでいる。幸いというかなんというか、読んだのに忘れていたわけではなく、単に買ったまま(何十年も)忘れていたようで、すっかり紙は黄ばみ、今となってはやたら文字が小さいと思える文庫本を少しずつ少しずつ。

読むのが遅いのでもう少しかかりそうなんだが、そうこうしてる間に図書館から予約していた本が届いたとの知らせ。ある日本の作家の短編集で、おいとけばいいのにがまんできずに冒頭の1編を読んでみたら、「遠い声 遠い部屋」と奇妙にシンクロするところが多くておどろいた。どちらも子どもが主人公。事情があって遠くにいる父親にたったひとりで会いに行く──馬車が登場するところまで共通だ。

具体的な要素はともかく、思わず「文才」というきらきらした言葉が頭に浮かんでしまう文章もだ。凡庸な人間が気づかない微細な部分を察知し、すくいあげ、それを言葉に置き換える才が生まれながらに備わっている人たちが、この世にはいる。若いころ、そういう人たちに出会うたび「あなたの文章はわかりやすいね」としか言われたことのない私はどんなにかうらやましく、自分には小説なんか書く資格はないのだろうかと落ち込んだころがよみがえる(もちろん、わかりやすさと文学性が両立しないわけではない、と今は思っているが)。

そして、時代や空間を超えて共通する「子ども時代」というものの不思議。馬車に乗ったことがなくとも、アメリカに住んだことがなくても・・・。

と、そんなことを思いながらしょっちゅうぼーんやりしているせいで、ますます読むのが遅くなるのであった。

あ、「ある日本の作家」としたのは、どうもそのうち下手に影響されたものを書いてしまいそうで、そのときすぐに「あ、こいつ、○○○○のまねしてやがる〜」とばれたらいやだなと思って書いてないのです(はずかしいからね!)。

写真はこの間マクロで撮った花を、最近よく使う単焦点レンズで撮ったもの。

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絵馬とかお漬け物とか

昨日は所用で京都へ。

用が済んでから下鴨神社の中にある河合神社へ寄った。ここの名物(?)は絵馬。手鏡の形をした絵馬にごく簡単に目鼻が書かれてて、その上から自由にお化粧を施すことができる。私は何も持ってなかったので、そういう人のために用意されてる色鉛筆で描き込んだけど、自前の化粧品で文字通り「お化粧」するのがホントらしい。「御化粧室」と看板があがってる部屋に入ればみんなおしゃべりしながらめっちゃ楽しそうにお化粧してた。

できあがった絵馬には、裏に願い事と名前を書いて奉納。願い事はもちろん「美しくなれますように」です(「手遅れ」とか言わないの!)。うっかり「腰痛がよくなりますように」とか書いては・・・いけないこともないんだろうけど、効き目なさそう。「あー、うちはそういう神様じゃないんで〜」とか言われたりして。まあ世の中なんでも分業だし。

ずらりと並ぶと壮観。さすがに本物のチークカラーを使ったらしいものはぼかしがきれい。つけまつげとか持っていってもよかったかも(爆)

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これは私のだけど、明らかに描きすぎ(笑)

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ほかの人のを見ていくとけっこうおもしろい。シンプルな少ない描線でキメてるのを見ると、「ははーん、その手があったか」と感じ入ったり、「いや、ちょっとはずしてこの路線もいいな」とか、「セリフ入れるのもありかなあ」とか、もはや何しにきたんだという状態。

すっかり体が冷えて、そこからほど近いお店で食事。
よく知らないで入ったが「お漬け物と味噌の店」に併設された和食レストランで、お味噌を生かした焼き物やお鍋などなかなか楽しめた。写真はそのうちのひとつ、なんとお漬け物のお寿司。「はあ?」と言われそうだが、揚げ物のあと口に、さっぱりとしてけっこう良かったです。

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映画観てきた

今日は「オデッセイ」を観てきた。リドリー・スコットというとつい期待して観たくなるミーハーなヤマシタだ。
火星探索チームが事故にあって主人公(マーク・ワトニー)一人残して緊急脱出。しかし死んだと思われていたマークは生きていて、それから救助がくるまで火星でたったひとり、いろいろ工夫して芋を栽培したり水を自分で作ったりいろいろして生き延びるという話。
(以下、ネタバレ的なところもあるかもなのですいません)

けっこうハードなSFで私なんかにはよくわからんところもいっぱい。CGマップでどこが安土でどこが岩櫃城か説明してもらって、そこへひげじいが出てきてだじゃれでも言ってもらわないとさっぱりである(意味不明)。だけど、わからなくても、実際にはそれほど障害にはならず、十分おもしろかった(わかったらもっとおもしろいんだろうけど)。
考えてみると、この間の「ブリッジ・オブ・スパイ」といい、この映画といい、最後はだいたいわかっているわけだし、そこに至るまでに大どんでん返しがあるわけでもなく、話はけっこう淡々と進んでいくのである。だけど、どちらもすごくていねいにきちんと作られていて、すっかり引き込まれてしまうわけですよ、やっぱり。
ラストはさすがの見せ場で、もう手のひらぐっしょり、眉間にしわ寄りっぱなし、早く終わって〜!と祈るのみ。地球の人たちは気楽に歓声あげてたけど、こちらはそれどころじゃなかったんだからね、ほんとにもー。しばらく顔がこわばったままだったよー。

アメリカだけでない別の超大国が重要な役割を果たしていたのは印象的。かつてはアメリカの大統領が世界の大統領であるような映画が多くてしらけたけど、時代だな。ついでに日本も出してほしかった。このねじはヒガシオーサカの町工場で作ったとか(話がちっさいわ・・・)。

しかし、映画の中に「船長の聞いてた曲」として「Hot Stuff」とか「恋のサバイバル」とか古い歌がいっぱい出てくる。全体が未来の話だと思うから、映画の中の人たちにとっては親世代かそれより古いヒット曲? なんでまた? ドナ・サマーってどなたさま〜っていうだじゃれを思い出したじゃないか。

写真は火星の風景ではなく、うちの近所の池です。

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映画観てきた

そろそろ終わりそうなのであわてて「ブリッジ・オブ・スパイ」を観てきた。
近所のシネコンでは朝の9時55分〜の1回だけ(無理だ、そのころ起きるのに)。
なんばの同じシネコンでは夜の8時15分〜の1回だけ(おばはんがひとりで観るには遅すぎる)。どうしようと思ってたらアポロシネマではお昼の12時40分〜の1回だけ。おお、これだ!
というわけでひさしぶりにアポロシネマへ。おお、チケットカウンター健在! 券売機じゃないんだ! 上映前にアポロビル内のお店の広告が静止画で次々出てきたりするのも、なごむわー。キャラメルポップコーンのくどいにおいがしないのもすっきりしていいしね。

スピルバーグでトム・ハンクスでコーエン兄弟で、といかにもクオリティ高そうな映画。なので、あえてそれを避けて「コメット」なんか先に観たわけだけど、そして激しく後悔したわけだけど、ここで一発逆転なるかどうか・・・・・なりました! ほんとにいい映画だった。やっぱり最初からこういうのを観ておくべきだったよー(涙)。

どうせ出てくるのは男だらけだろうし、地味でまじめくさそうで、おもしろいかどうかとちょっと心配だったが、十分おもしろくて飽きる間が無かった。画面も美しい。私は室内をとらえた絵画や写真がかなり好きなんだけど、冒頭のシーンの美しさ、端正さでもうひきこまれた。続くどのシーンもすてき。抑えた色調、帽子とコートの男達のたたずまい。トム・ハンクスの鼻の形もガイジンぽくていいなあとか。クライマックスの橋の、それはそれは寒そうな、でもかっこいいこと・・・。ソ連のスパイ・アベルとアメリカの若いパイロットの対比もよかった。

さて、次は何観ようかな。ちょっと楽しくなってきた。

写真は阿倍野の古い商店街。ハルカスのすぐそばにこういうところがまだ残っている。

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